小马的世界

【日语】JLPT N1 文法

このファイルは日本語能力試験(JLPT)N1文法勉強のノートです。

ソース:
日本語の森
【日语之森N1语法】【日本語の森 N1 Grammar】

文法

001 〜も同然(どうぜん)だ

意味: ほとんど〜と同じだ。同じ様子だと言いたい。

接続:

  • 名詞も+同然だ
  • 名詞+同然だ
  • ないも+同然だ
  • 動詞た形も+同然だ

例文:

  • 毎日20時間半年もN1を勉強しだから、合格したも同然だ。
  • 彼女と3年間一緒に住んでたから、これは結婚生活も同然だ。
  • 日本語を10年ぶりに使うわけだから、N5レベルも同然だ。
  • 母からお金を借りたのだから、利子がないも同然だ。
  • 会社から物を借りて返さないのは、泥棒同然だと思いますよ。
  • あんな大きい事故の巻き込まれたら、死んだも同然だ。
  • 会議で何も言わないし、発言がないというのは、いないも同然だ。
  • 彼はひどいいじめにあったため、自殺したわけだから、殺人事件同然だ。
  • N3で勉強をやめるのは、日本語人としての生活をやめたも同然だ。
  • 野球で10対1で負けているから、もう勝負は決まったも同然だ。
  • この医者から手術してもらえば、完治したも同然だ。
  • テニスはちょっとかじっただけなので初心者同然です。
  • N1試験に落ちたら、死んだも同然だと思っています。
  • 40代で預金残高(ざんだか)が10万円しかないのは、ないも同然ですよ。
  • あなたは家族同然ですよ。
  • 日本語の森がこれからN1の文法を教えてくれるから、N1に合格したも同然だ。

002 〜とは

意味: 意外な気持ちを強く表す。

接続:

  • 動詞の普通形+とは
  • い形容詞+とは
  • な形容詞(だ)とは
  • 名詞(だ)とは

例文:

  • あんな静かなゆか先生があんなに怒るとは、何があっただろう?
  • N1のために1日20時間勉強したとは、すごいですね。
  • 日本語の先生がN5の漢字が書けないとは、どういうことですか?
  • 大人が子供に負けるとは、情けない!
  • クレーマーからあんなに文句を言われるとは、さぞ、嫌だっただろう。
  • あいつがゆか先生とデートするとは!
  • 長年探してた友達が近所に住んでいたとは。
  • まさかあいつが、泥棒だったとは。
  • 日本語が超ペラペラだから、隣の人が中国人だとは、全然思わなかった。
  • 彼氏が浮気をしているとは。
  • 大学生が道端でおしっこしているとは、なんて非常識!
  • 日本語の先生がN1の試験に落ちるとは。
  • 桜がこんなに綺麗だとは!
  • あんなに家族と仲良くしてる人に、愛人がいるとは想像もできない。
  • あんなボロボロな服を着ている人がこんな豪邸に住んでいるとは。

003 〜に越したことはない

意味: 〜のほうがいい、最高だ

接続:

  • 動詞普通形+に越したことはない
  • い形容詞、な形容詞(である)、名詞(である)に+越しとことはない

例文:

  • 会社は近いに越したことはない。
  • 健康のためにジム(gym)に越したことはない。
  • 結婚相手は、子ども好きの男性に越したことはない。
  • 彼氏は金持ちであるに越したことはない。
  • お客さんとのトラブルは避けるに越したことはない。
  • パソコンはCore i7に越したことはない。
  • 成功のために、好きなことをやるに越したことはない。
  • ラーメンは日本で食べるに越したことはない。
  • フォーはハノイ(河内)で食べるに越したことはない。
  • 嫁は、高学歴の人に越したことはない。
  • 花見は、東京でするに越したことはない。
  • 夏は冷やし中華に越したことはない。
  • 初デートの終わりはキスに越したことはない。
  • ビジネスでは成功するに越したことはない。
  • N1勉強するからには合格するに越したことは。

004 Aいかんによって(で、では)B・Aいかんだ(による、にかかっている)

意味:

  • Aがどれぐらいか、どのようなものかによって、Bが決まる。

接続:
名詞+(の)+いかんによる

例文:

  • N1合格は君のやる気いかんによると思うよ。
  • あしたの天気いかんによっては、試合は中止するかもしれない。
  • オリンピックを開催できるかどうかは、国民の協力いかんだ。
  • 筆記試験いかんで、面接が決まります。
  • 次の選挙に勝つかどうかは、国民の支持率いかんだ。
  • JLPT受験者数いかんでは、試験会場の変更があるかもしれない。
  • この店の成功は、君の努力いかんにかかっている。
  • 出席状況いかんで、3月に卒業ができない可能性もある。
  • 第一審の結果いかんで、上級の裁判所に控訴するかどうかを決める。
  • 人脈いかんによっては、営業実績が異なる場合が多い。
  • 君の努力いかんで、東京大学に合格するかも。
  • 明日の会議の結果いかんで、新商品の発売が決まる。
  • 筋肉トレーニングの量のいかんによっては、代謝(たいしゃ)が異なってくる。
  • 君の態度いかんによっては、急な転勤もあり得るから、気をつけるように。

005 Aいかんによらず (にかかわらず、を問わず)B

意味: Aとは関係なく、Bは決まっている

接続:

  • 名詞+(の)+いかんによらず
  • 名詞+(の)+いかんにかかわらず
  • 名詞+(の)+いかんを問わず

例文:

  • お支払いになった会員料はりゆのいかんによらず、お返しすることができません。
  • 事情のいかんにかかわらず、授業には参加すべきだ。
  • 選挙結果いかんを問わず、行政改革は続けなければならない。
  • 弊社では、理由のいかんにかかわらず、お買い上げの商品の返品・交換を承り(うけたまわり)ません。
  • 結果のいかんによらず、今回の大会に参加できたことに価値を感じております。
  • 日本語試験のいかんにかかわらず、上級クラスに移動するようになっている。
  • ここは、年齢のいかんを問わず、体力がある限り仕事ができる会社。
  • 語学の勉強は、知能のいかんを問わず、話せば話すほど誰でも上達できる。
  • 会議の参加、不参加のいかんによらず、明日までに報告書を提出しなきゃいけない。
  • 面接の合否のいかんにかかわらず、採用結果は電話にてお知らせします。
  • 事情のいかんにかかわらず、試験中の電子機器の使用は一切禁止します。
  • 理由のいかんにかかわらず、試験中の携帯電話の使用は即退場にします。
  • 殺人事件は理由いかんを問わず、厳しく判決を下すべきだ。
  • 目的いかんを問わず、戦争地域への渡航はお控(ひか)えください。
  • 家族の事情にいかんによらず、嘘をついてお金をだまし取るなんて最低だ。

006 Aずにはおかない、Aないでおかない

意味: 絶対にAにする、自然に(感情)になる

接続:
動詞の「ない」形+ずにはおかない

例文:

  • 犯罪を見たら、警察に通報せずにはおかないだろう。
  • あの映画俳優が出演したから、この映画は観客を泣かせずにはおかないはずだ。
  • 消費税が上がったら、国民は反対せずにはおかないだろう。
  • 部長の怒り方は、彼女を泣かせずにはおかなかった。
  • 子供の非行は親の心を傷つけずにはおかなかった。
  • ジョブスのプレゼンは、観客魅了しないではおかない。
  • このイタリアンのパスタには、口に一口入れた瞬間、感動しないではおかない特別な味がある。
  • 高額の美術品を壊したから、彼に弁償させずにはおかない。
  • あんなに教室で騒いだわけだから、罰を与えずにはいかないだろう。
  • 犯罪に近い遊びだったので、警察は禁止せずにはおかなっかた。
  • アップルのアイフォーンは携帯電話製造業界の反響を呼び起こさずにはおかないだろう。
  • 隣の家からいつもゴミが投げられているから、裁判に訴えずにはおかない。
  • 自分が悪いのに逆切れした社員を叱らずにおかないぞ。

007 Aずにはすまない、Aないではすまない

意味: Aの状態を決して許さない

接続:

  • Vない+ずにはすまない
  • Vない+ないではすまない

例文:

  • 父が入院んしたから、お見舞いに行かずにはすまない。
  • 人に迷惑をかけたから、謝らずにはすまないと思うよ。
  • 癌が見つかった以上は、手術をしないではすまない。
  • こんなに授業に追い付いていけないから、復習せずにはすまない。
  • 駐車違反をしたから、罰金を払わずにはすまない。
  • あの政治家は税金んを利用に使ったわけだから、引退せずにはすまない。
  • 警察である以上、迷惑防止条例を知らないではすまない。
  • 大事なお客様のメールだから、早速返事せずにはすまないだろう。
  • 病院は生命に対する倫理意識がなければ、いろんな問題を引き起こさずにはすまないだろう。
  • 部長は部下たちに一日でも嫌味を言わずにはすまない性格だから、敬遠されている。
  • 汚職が発覚したからには、あの政治家は辞職せずにはすまないだろう。
  • ヤクザにぶつかっといて、慰謝料を払わずにはすまないだろう。

008 Aを禁じ得ない

意味: Aを我慢できない

接続: 名詞+を禁じ得ない

例文:

  • 先生の変顔に笑いを禁じ得なかった。
  • 日本の料理文化に対する海外での人気の高さに驚きを禁じ得ないよ。
  • 彼女の悲しい人生に涙を禁じ得ないわ。
  • 社長の指示の言い方に怒りを禁じ得ない。
  • こんな馬鹿な行政政策に対して、今の国民たちは不満を禁じ得ないです。
  • あんな計画性なしの経営戦略には失笑を禁じ得ません。
  • こんな素晴らしい作品に関して、尊敬の念を禁じ得ません。
  • メディアのひどいニュースに嫌悪感を禁じ得ない。
  • 家庭内の暴力に対して国民の意識の低さに驚きを禁じ得ない。
  • まさかの敗北で驚きを禁じ得ない。
  • この映画の主人公の演技力に涙を禁じ得ない。
  • 新入社員の無礼な態度に起こりを禁じ得ない。
  • スマップが解散するなんて、驚きを禁じ得ないわ。
  • こんな政治システムに失望を禁じ得ない。
  • 圧勝に喜びを禁じ得ない。
  • 生々しい事故の残骸を見て涙を禁じ得なかった。

009 Aてやまない

意味: すごくAを願っている

接続: 動詞て+やまない

例文:

  • 愛してやまない娘のサランちゃん。
  • ユハさんは尊敬してやまないユーチューバーだ。
  • N2合格後、日本語の勉強をやめたことに後悔してやまないです。
  • 娘の伸びる英会話を見て、将来を期待してやまない。
  • これから、二人の幸せを願ってやみません。
  • みなさんがN1に合格するのを願ってやみません。
  • 皆様の卒業後のご活躍を期待してやみません。
  • 元気なお子様を出産されることを願って(祈って)やみません。
  • ベトナムの発展を願ってやみません。
  • 貴国の経済成長を祈ってやみません。
  • 彼らが無事に帰ることを祈ってやみません。
  • みなさんのN1合格を願ってやみません。

010 〜といったらない、〜といったらありはしない、〜ったらない(会話)、といったらありゃしない

意味: とても〜だ、すごい〜だ、言葉でうまく言えないほど〜だ

接続:

  • い形容詞+といったらない
  • 名詞+といったらない

例文:

  • あのラーメン屋の汚さといったらない。
  • エディ・レッドメインの格好よさといったらありはしない。
  • 島川先生は優しいったらない。
  • あいつの仕事は粗いといったらありゃしない。
  • 就職のための準備の面倒くささといったらありゃしない。
  • 部下の前で社長に叱(しか)られて恥ずかしいといったらありはしない。
  • 仕事帰りに焼き鳥屋さんに寄ってビールを飲むときの幸せといったらありはしない。
  • 毎週土曜日に娘の家で2歳の孫に会う楽しみと言ったらない。
  • みんなの前でこけて、恥ずかしいったらなかった。
  • 彼に騙されてお金までとられて、悔しさと言ったらなかった。
  • 着物を着てる美鈴先生の美しさと言ったらありゃしない。
  • 花嫁のドレスを着ているユハさんの姿は美しいと言ったらなかった。
  • 上司が部下に守ってもらうなんて情けないと言ったらなかった。
  • 相手を挑発しまくって、負けたなんて、みっともないと言ったらなかった。

011 〜極(きわ)まる、〜極まりない

意味: とても〜だ。極限に〜だ。「極まる」と「極まりない」は同じ意味。

接続:

  • い形容詞+こと極まる・極まりない
  • な形容詞+(なこと)+極まる・極まりない

例文:

  • 彼の失礼極まりない態度に我慢できない。
  • あんな速度で交差点に入るなんて、危険極まりない行為である。
  • 何人もの人をかんだあの犬は狂暴極まりないから、近づかないほうがいい。
  • 1日20時間もスマホを見ているなんて、不健全極まりない生活だ。
  • 彼の迷惑極まりない行為に大学は退学処分を下した。
  • 飛行機で狭い椅子に20時間も座っているなんて不便極まりない。
  • いつも飲み会でセクハラに近い行為をする社長に不愉快極まる。
  • 面接で嘘をつくのは失礼極まりないことですよ。
  • 迷惑極まりない歩きタバコの罰金をもっと上げてほしい。
  • 家のトイレがつまっていて、公園のトイレを使うのが不便極まりない。
  • 優勝が決まった瞬間、リーダーは感極まって泣き出した。
  • いきなり会社を辞めるなんて、無責任極まりない。
  • 劣悪極まりない労働条件を解決するために、政府が動き出した。
  • こんなに許可なしで取材するなんて迷惑極まりないですよ。

012 〜の極みだ

意味: とても〜だ。極限に〜だ。

**接続:**名詞+の極みだ。限られた名詞と使う場合が多い。

例文:

  • 飛行機が墜落して、多くの方が亡くなり、悲痛の極みだ。
  • 大事な試合の最後に逆転されてしまい、痛恨の極みだ。
  • 美鈴先生に会えて、感激の極みです。
  • 大統領と握手できて、光栄の極みでございます。
  • 仕事が終わって、焼き鳥屋でビール1杯は、幸せの極みですね。
  • 山や海、空の贅沢の極みを尽くした、この逸品料理はまずかった。
  • おいしいさの極みを求めて、ラーメン屋さんで修行を始める。
  • セレブたちは美の極みを求めて日々努力と大金を費やしている。
  • 1日1ドルで生活している人たちを貧困の極みと言っていい。
  • うまみの極みを求めて料理する。

013 〜の至りだ

意味: とても〜だ。極限に〜だ。(古い)限られた名詞と使う場合が多い。

接続: 名詞+の至りだ。

例文:

  • ノーベル賞の授賞式に自分が出るなんて、光栄の至でございます。
  • 最近は若気の至りによる、軽犯罪が増えている。
  • 皆様から、こんなサポートをいただけるなんて感激の至りでございます。
  • 忘年会で酔いつぶれていましまい、赤面の至りです。
  • 今日お会いできて光栄の至りです。
  • とんだミスをしてしまい、誠に汗顔の至りでございます。
  • メールを送って頂いたにも関わらず大変返信が遅れていまい、恐縮の至りです。
  • 初歩的な間違いを繰り返してしまい、汗顔の至りでございます。
  • 若い時は若気の至りでタバコを吸ったことがある。
  • 首相と握手できて光栄の至りです。
  • この犯罪は若気の至りとして許されてはいけない。
  • 憧れの歌手に会えて感激の至りです。
  • 両親に手塩にかけて育てられて感謝の至りです。
  • 社長には時に厳しく、時に優しく励まされ、感謝の至りです。

014 〜ことこの上ない

意味: とても〜だ。これ以上なく。

接続:

  • な形容詞な+ことこの上ない
  • い形容詞+ことこの上ない

例文:

  • 丁重なことこの上ない歓迎を頂き、ありがとうございました。
  • 箱根の紅葉は、きれいなことこの上ないものであった。
  • 週末、家の留守番をすることはつまらないことこの上ない。
  • 留学して一人暮らしを始めると、寂しいことこの上ないものだ。
  • 好きなペンが壊されて、悲しいことこの上ない。
  • 友達が宝くじ1億円に当たって、羨ましいことこの上なかった。しかし、その友達が俺に1億円をくれてありがたいことこの上ないものだった。
  • 簡単だと頼まれた仕事が意外に面倒この上ないものであった。
  • この映画は、カップルで見ると気まずいことこの上ない映画10選に選ばれたものです。
  • このラーメン屋さんは、見つけやすいこと、この上ないところにあった。
  • 片思いだった彼女と付き合えて嬉しいことこの上ない。

015 〜限りだ

意味: とても〜だ。限界まで〜だ。

接続:

  • な形容詞な+限りだ
  • い形容詞い+限りだ
    感情の表現と一緒に使う場合が多い

例文:

  • ノベール賞をもらうなんて嬉しい限りです。
  • 彼氏が駐在員としてアメリカに行くので、寂しい限りです。
  • ハワイに行くんだって。羨ましい限りです。
  • ビジネスの本を1冊も読まずに事業を起こすなんて恐ろしい限りです。
  • こんな初歩的なミスをしたなんて恥ずかしい限りです。
  • 俺の友達が1億円の宝くじにあたったらしい。羨ましい限りだ。
  • 会社の運命を分けるこんな大事な取引に、経験もない部長が来るなんて心細い限りだわ。
  • もし社長が来たら、心強い限りだけどな。
  • N1に合格して嬉しい限りです。
  • N3に3回も落ちて、恥ずかしい限りです。
  • 人を助けてあげただけなのに、こんなにたくさんのお褒めの言葉をいただくなんて、恥ずかしい限りでございます。
  • 日本の商品デザインはどれも素晴らしい限りです。
  • ゴッホの絵画はどれも興味深い限りです。
  • 富士山と夕日を背景に撮った写真は美しい限りだ。

016 〜てかなわない

意味: 〜がひどすぎて、我慢できない。文句や不満を言う場合よく使う。

接続:

  • Vて+かなわない
  • い形容詞+てかなわない
  • な形容詞+でかなわない
  • 名詞+でかなわない
    ては→ちゃ・では→じゃ

例文:

  • 毎日こんな寒くちゃかなわないよ。
  • 今日バイト3人も休まれてかなわないよ。
  • 暴走族のバイクの音がうるさくてかなわないよ。
  • 前の新築のビルの工事がうるさくてかなわない。
  • 全てを私のせいにしてかなわないわ。もう離婚だ。
  • ジンさんと一緒にいると面白すぎてお腹が痛すぎてかなわないわ。
  • 美鈴先生の顔を見ると、可愛すぎて授業に集中できなくてかなわないわ。
  • 今年の夏は暑くてかなわないよ。
  • 毎日同じ仕事をするのはつまらなくてかなわない。
  • 彼女が東京に就職したから、寂しくてかなわない。
  • この店のラーメンはしょっぱくてかなわない。
  • N1の文法は難しくてかなわない。
  • 旅行先のレストラン3倍ぼったくられて悔しくてかなわない。

017 〜まい、〜まいと

意味: 「まい」絶対〜しない、〜しないだろう、「まいと」絶対〜しないと言う気持ちで

接続: Vる+まい・まいと

例文:

  • この難病は治るまい。
  • ベトナムはもう電車ができたから、渋滞するまい。
  • 昨日から二度と酒を飲むまいと決心した。
  • もう親からの世話はいるまいと、独立を決めた。
  • 事故で亡くなった方の遺族の悲しみは消えまい。
  • 怖い映画を見て、叫ぶまいと我慢した。
  • 二度とタバコを吸うまいとみんなに宣言した。
  • スマホを二度とタクシーに落とすまいと、降りる時は必ず席を確かめている。
  • 遅刻しまいと、スマホに目覚ましの設定を10個も入れてある。
  • また留年するまいと、ちゃんと大学の授業に出席するようになった。
  • 君にはこんなのがわかるまい。
  • あんたにはこんなのがわかりますまい。
  • 赤ちゃんにこんな食べ物を食べさせまい。
  • 子供たちにこんな馬鹿なことを学ばせまい。
  • そんなことあるまい。

018 〜べからず

意味: するべきではないと言う意味。看板に書かれている場合が多い。会話では使わない。

接続:

  • Vる+べからず
  • するべからず・すべからず

例文:

  • 産業廃棄物を山に捨てるべからず。
  • 工業汚水を川に流すべからず。
  • 山にゴミを捨てるべからず。
  • 野生動物出没。この先入るべからず。
  • 人に暴力をふるうべからず
  • 関係者以外立ち入るべからず
  • 奥多摩川で「釣りをするべからず」と書いてあるにもかかわらず、友達は釣りをして魚を食べたことがある。
  • 芝生に立ち入るべからず
  • 会社の備品を持ち出すべからず。
  • 初心忘るべからず(ことわざ)
  • 野生動物に触るべからず
  • 清掃中のため、館内に入るべからず
  • 試験中は私語するべからず。

019 〜べからざる

意味: 〜べからずと同じ意味。会話では使わない。古い本でよく見られる。読んで意味だけわかればいい。

接続:

  • Vる+べからざる
  • するべからざる・すべからざる
    例文:
  • 横領は社会人としては許すべからざる犯罪である。
  • 戦争は、どんな理由があっても許すべからざる国際的犯罪である。
  • 天空の城ラピュタは世界のアニメでは欠くべからざる名作である。
  • 七人の侍(さむらい)は世界映画の歴史を語る上で欠くべからざる作品である。
  • 大学生活にとってスマホは書くべからざる必須アイテムである。
  • 島川先生は日本語の森では欠くべからざる有名講師である。
  • 神様は各信者にとっては欠くべからざる存在である。
  • 昨日、社長に対して言うべからざることを言ってしまったから、今日はクビだろう。
  • 妻に言うべからざる言葉は何かを覚えておかないと離婚されかねない。
  • 日系企業に就職するにあたって、N3合格は欠くべからざる資格である。

020 〜ではあるまいし・じゃあるまいし

意味: 〜ではないのだから。注意やアドバイスをする時よく使う。目上の人には使えない。

接続:

  • 名詞+ではあるまいし
  • Vる+わけ・の・ん+ではあるまいし
  • Vた+わけ・の・ん+ではあるまいし

例文:

  • 子供ではあるまいし、そんな馬鹿なことをするな。
  • 大学生ではあるまいし、電話対応下手すぎるわ。
  • 新入社員でもあるまいし、どうしてこんな初歩的なミスをやるの?
  • 子供じゃあるまいし、社内で先輩を見たら挨拶するのは当たり前でしょう。
  • 子供じゃあるまいし、自分の部屋は自分で片付けたほうがいいよ。
  • 大学生じゃあるまいし、早く起きて会社に行きなさい。
  • ここは東京じゃあるまいし、24時間営業のレストランはないんだよ。
  • 夢じゃあるまいし、宇宙へ行けるなんて考えるもんじゃないよ。
  • 映画俳優じゃあるまいし、そんなに厚化粧しなくていいのに。
  • 20代ではあるまいし、そんな肉体労働はできるまい。
  • 神様じゃあるまいし、自信を完璧に予測するのは無理だろう。
  • 難しい英語の原稿を読むのではあるまいし、たくさん練習しなさい。

021 AベくしてBする

意味: Aになるのは当然だからBする。AとBが同じ場合が多い。古い書き言葉。「AなるべくBした」をよく使う。

接続: Vる+ベくして

例文:

  • 全然勉強してないからN1に落ちるべくして落ちた。
  • あんな高いところから飛び降りたから死ぬべくして死んだよ。
  • 論点もわからず討論に参加したわけだから、相手に責められるべくして責められた。
  • ここには交通標識一つもなかったから、今回の事故は起こるべくして起こった事件であった。
  • あなたとは結婚すべくして結婚。
  • いつも勝ち組は成功するべくして成功してるように見える。
  • 勉強不足だから、受験におちるべくして落ちた。
  • 練習不足だから、試合に負けるべくして負けた。
  • 私たちは付き合うべくして付き合ってるわけですよ。
  • 成功者は成るべくして成るもの

022 〜べくもない

意味: 当然〜だから、〜しなくてもよい。

接続:

  • Vる+べくもない

  • するべくもない・すべくもない
    望む、疑うなどとよく使われる。
    例文:

  • アップルがうちより大きい会社ということは、比べるべくもありません。

  • アメリカが韓国より広いことは比べるべくもないね。

  • 新宿はルーメン激戦区だから、今からラーメンで成功するのは極めて難しいことは疑うべくもない。

  • 主力メンバーが5人も抜けているから、勝つことは望むべくもない。

  • これ以上の給料は望むべくもないのに、どうしてほかの大手企業の面接に行きたがってるかわかんない。

  • このお金が偽札ということは、一般人である私には知るべくもないことである。

  • 入社前のことは私にとっては知るべくもありません。

  • こんな勉強不足でN1合格を望むべくもありません

  • 浮気して別れた彼女の行き先なんて知るべくもない。

  • 100%信じあっている二人のことだから離婚や別居など疑うべくもない。

  • 犯罪など疑うべくもない人に限って、実は悪いことをしている。

023 〜のではあるまいか。

意味:

  • 〜のではありませんか。
  • 〜なのでないだろか。

接続:

  • Vる+のではあるまいか
  • い形容詞+のではあるまいか
  • な形容詞・名詞+(なの)+ではあるまいか

例文:

  • 彼は国へ帰ったのではあるまいか。
  • 雨がずっと降らないと今年は凶作ではあるまいかと首相は心配していた。
  • 今時、着物を着て街に出る人は珍しいのではあるまいか。
  • またアメリカに通貨危機が訪れたわけだから、緊急会議が必要なのではあるまいか。
  • お葬儀でニコニコしているのは、失礼なのではあるまいか。
  • 今年大きな地震が起こるのではあるまいかと心配しているが、会社の建物は新築だから、しっかりと耐震設備が備わってることを疑うべくもない。
  • なんでこんな安いかな。偽物ではあるまいか。
  • このラーメン屋さんはいつも行列ができてる。何か特別美味しいラーメンなのではあるまいか。
  • この野菜は農薬がたくさん使われたのではあるまいか、と思うほどきれいだ。
  • あの二人は付き合っているのではあるまいか、と疑うほどいちゃついている。

024 AそばからB

意味: Aしたら、またすぐBの状態になる

接続:

  • Vる・Vた+そばから(Vたの方が多い)
    文句や不満を言う場合よく使う。いつも同じ結果になる。1回で終わることには使わない。

例文:

  • このブランドのカバンは店内に置いたそばから、売り切れていまう。
  • あのラーメン屋さんは、そとにのれんをかけたそばから、長い行列ができてしまう。
  • 娘は新しい服を着たそばから、服を汚す。
  • うちの子は部屋を片付けたそばから、おもちゃを散らかす。
  • 給料をもらったそばから、彼女のプレゼント代でお金が消えていく。
  • 英語は難しい。新しい単語を覚えたそばから、忘れてしまう。
  • いつも上司から、「指示を出したそばから忘れる」って言われてるから、メモ帳を持参している。
  • 最近歳のせいか、聞いたそばから忘れてしまう。
  • 一つの料理を作り終えたそばから、新しい注文が入ってくる。
  • N1の漢字は難しすぎて、覚えたそばから忘れていく。
  • 作業を教えてもらったそばから忘れてしまった。
  • 仕事の終了ベルが鳴ったそばから、スタッフは食堂に向かって走り出す。

025 AなりB

意味: Aしたら、すぐBの状態になる

接続:
Vる+なり
1回に限る出来事
Bには意志や命令文は使えない
Bはネガティブな場合が多い

例文:

  • 社長は部屋を出るなり、現場に向かっていった。
  • 家を出るなり、空が暗くなってきた。
  • 彼女は部屋に入るなり、浴槽に入り、泣き出した。
  • 部屋に入るなり、父から電話がかかってきた。
  • 彼は車に乗るなり、猛スピードで走り出した。
  • 女子高生が部屋に入るなり、A容疑者は卑猥な言葉を投げかける。
  • 現場に入るなり、殺人の動機を調べ始めた。
  • 俺が玄関に入るなり、犬がやってきた。
  • 娘は部屋に入るなり、変な声を出しながら電気をつけた。
  • 息子は大学を卒業するなり一人暮らしを始めた。

026 Aが早いかB

意味:
Aしたら、すぐBの状態になる
Aが早いか、Bが早いかわからないぐらい同時に起こる。
Bは意志動詞のみで使われる

接続: Vる・Vた+が早いか

例文:

  • チャイムが鳴が早いか、生徒らちは弁当を取り出して食べ始めた。
  • 五時になるが早いか、社員たちは事務所を飛び出していった。
  • ラーメンがテーブルに置かれるが早いか、麺をすすり始めた。
  • 給料をもらうが早いか、全員居酒屋を探し始めた。
  • 息子はご飯を食べ終わるが早いか、外に遊びにいっちゃった。
  • 娘は家に帰るが早いか、友達と一緒に出掛けていった。
  • 息子は大学を卒業するか早いか、世界一周を始めた。
  • 社長からプロジェクトの成功に対してお祝いの言葉を聞くが早いか、チーム全員が泣き始めた。
  • 空港で出会うが早いか激しくキスをするカップルを見て、羨んだ。
  • 面接結果のお知らせの電話が鳴が早いか、受話器を取った。

027 Aや否やB

意味: Aするかしないか、わからないぐらいの短い時間でBが起きる

接続: Vる+や否や

例文:

  • 彼はご飯を食べ終わるや否や、すぐに誰かに電話をかけていた。
  • 赤ちゃんは目をつぶるや否や、すやすや寝始めた。
  • 社員たちは給料をもらうや否や、事務所を飛び出していって、新宿に遊びに行く。
  • 野良猫は雛鳥を捕まえるや否や獲物をくわえたまま木の上に逃げた。
  • 部屋を開けるや否や、彼女が部屋に飛び込んできた。
  • 子供は親の姿を見るや否や、泣き出した。
  • 彼は店の掃除が終わるや否や、店長に電話をかけた。
  • 部屋に帰るや否やベッドで横になってスマホを見始める現代人。
  • 容疑者は警察が来るのを見るや否や逃げ出した。
  • 息子は大盛りのラーメンを食べ終わるや否や、餃子と唐揚げを頼んだ。
  • 息子はテーブルに座るや否や、肉を焼き始めた。
  • 彼女は家に帰るや否やパソコンの電源をつけた。
  • 彼はわからない問題が出るや否やググり始めた。
  • 皮に糸を入れるや否や超でかい魚がとれた。

028 よくも〜ものだ

意味: 本当に〜したんだ。驚きにく(いか)り、意外な気持ち、憎(にく)しみ、呆(あき)れるなどの気持ちを強調した表現。

接続: よくも+V普通・V可能・Vた+ものだ

例文:

  • あんな罪(つみ)を犯(おか)して、よくも平気でいられるものだ。
  • こんなところで、よくも仕事ができたものだ。
  • 仕事を見たら、チーム全員んがよく頑張ったものだと思います。
  • 彼は全然仕事をしてないのに、よくも部長になれたものだ。
  • こんな大きいラーメンをよくも一人でてべられたものだ。
  • よくもこんな狭い場所で住めるものですね。
  • 自分は何もできないくせによくも部下に指示を出すものだな。
  • よくもあんなに遊んでばかりいるものだ。
  • 明日試験なのに、よくも寝られるものだな。
  • ほかに恋人がいるのに、よくも私の前で、私だけ愛してるとか言えるもんだな。
  • 自分のためには大金を使うくせによくも私に節約しろと言えるものだな。

029 〜ないものは〜ない

意味: 絶対しない、できない

接続:
V可能+ないものは+V可能+ない
2回否定したからと言って、肯定の意味を持たないことに注意

例文:

  • 食べれないものは食べれない。
  • いくら頑張ってもできないものはできない。
  • あの国は今戦争中だから、いくら生きたくてもいけないものはいけない。
  • 秘密だから、話せないものは話せない。
  • そんなに泣いても叫んでも、買えないものは買えない。
  • いくらお金を積んでも、復縁できないものはできない。
  • このパソコンはそんなに高性能ではないから、ビデオ編集なんてできないものはできない。
  • 両親が結婚させないものはさせないと言われたら、駆け落ちするしかない。
  • あの有名な医者から治せないものは治せないって言われたら人生真っ暗だ。
  • あの厚いメガネをかけた子に遠くの字を読ませようと思っても、見えないものは見えないって。

030 〜以外の何者でもない

意味: それ一つしかない、絶対〜だ。

接続: 名詞+以外の何者でもない

例文:

  • こんなことするなんて、悪党以外の何者でもない。
  • こんなに毎日カレーを食べるなんてインド人以外の何者でもない。
  • あんなに何度もお辞儀をするなんて日本人以外の何者でもない。
  • こんなに素敵な髪型にしてもらえるなんて、彼はトップスタイリスト以外の何者でもない。
  • ヒョウ柄のシャツに虎柄のパンツを合わせるなんて大阪のおばちゃん以外の何者でない。
  • 子供を本気で殴るってのは虐待以外の何者でもない。
  • 毎日遊んでばかりで少しも勉強しない人が会社作ってお金持ちになるなんて夢以外何者でもない。
  • 英語が全然話せないのに、アメリカで働いてアメリカ人と結婚するのは無謀以外何者でもない。
  • 普段運動もしてない私があんな大男とボクシングするなんて、自殺以外何者でもない。
  • 女性の色気を使って高いバッグや貴金属を買わせるのは詐欺以外何者でもないんじゃない。

031 〜てからというもの

意味: Aして以来今までBの状態が続く

接続: Vて+からというもの

例文:

  • 実家から離れてからというもの、規則正しい生活ができていない。
  • ダイエットを始めてからというもの、米や甘いものを食べていない。
  • 大学を卒業してからというもの、勉強という勉強をしていない。
  • 都会の生活から離れてからというもの、時計を見ることが少なくなった。
  • 恋人と別れてからというもの、女性と話すことも無くなった。
  • 試験を受け無くなってからというもの、英語を勉強する気がなくなった。
  • 30歳になって病気をしてからというもの、普段の生活に気をつけるようになった。
  • 子供が産まれてからというもの、命の大切さを以前より考えるようになった。
  • 交通事故をしてからというもの、交通ルールをしっかり守るようになった。
  • 深夜働くようになってからというもの、昼間でも急に眠くなって危ない体験をした。

032 〜ものなら

意味: もし〜できるなら(話しては〜が絶対できないと思う)

接続: Vる(可能)+ものなら

例文:

  • 殴れるものなら殴ってみろ。
  • 別れるものなら早く別れたい。
  • 遠くに住んでいる好きな人に会えるものならあってキスしたい。
  • できるものならパク先生と結婚したい。
  • できるもんならブラピに生まれ変わりたい。
  • 日本に行けるものなら総理官邸に入って総理と食事したい。
  • アメリカに行けるもんなら、ホワイトハウスに行ってトランプさんと握手したい。
  • 辛いものは苦手なんだけど、食べられるもんなら激辛キムチを食べてみたい。
  • 甘いものは大嫌い。でも、飲めるもんなら激甘のタピオカ入りのミルクティーを飲みたい。
  • 付き合えるもんなら石原さとみと付き合いたい。

033 〜ないものでもない

意味: 全くできないことはない、少し可能性がある

接続: Vない+ものでもない

例文:

  • この会社で昇進できないものでもないけど、私の能力ではかなり難しそうだ。
  • この商品売れないものでもないけど、儲けは望めそうもないね。
  • 大盛りラーメン食べた後だから、餃子は食べられないものでもないけどきついな。
  • 今日中にこの仕事を終わらせろって言われたから、残業すればできないものでもない毛だなぁ。
  • チャンさんは日本語ができないものでもないけど、話していると、時々頭が混乱するよ。
  • クラシック音楽は聴かないものでもないけど、聴き始めて五分で寝てしまう。
  • このパソコンでビデオ編集できないものでもないけど、めっちゃ時間かかってしまうよ。
  • あの子ちょっとダイブで付き合えないものでもないけど、変な噂聞いたから怖いな。
  • 先日発売された新車、買えないものでもないけど、や賃が払えなくなりそうだ。
  • このケータイ、もう3年も使って愛着が湧いて、使えないものでもないけど、まだ捨てられない。

034 〜ものを

意味: AすればBになるのに

接続: な形容詞+ものを(過去の話に使うことが多いので、〜たものを、で使うことが多い)

例文:

  • もっと早く話してくれれば良いものを。なんで話さなかったんだ。
  • 私に相談すればよかったものを、なんとかお金を作ったのに。
  • 私においしいもの奢(おご)ってくれれば、その問題の答え教えてあげたものを。
  • 毎日勤勉に宿題すればよかったものを。うちの子は夏休みの終わりになっていつも泣きながら宿題やってるよ。
  • あと5分早く支度すればよかったものを。電車がもう行っちゃったじゃない。
  • 社長は彼のためを思って厳しくしているものを、彼は社長の気持ちがわかってないな。
  • あの先生は一回でもいいから保護者に謝ればいいものを。くびになってしまったよ。
  • 先週の週末に彼女のフェイスブック聞けばよかったものを、何で聞かなかったんだろう!
  • パソコンの練習をしとけばよかったものを。パソコンの資格がないせいで面接に落ちた。
  • あの時予備の薬を持っておけばよかったものを、おかげで救急車で運ばれてしまった。

035 〜をものともせずに

意味: 難しいことにも負けないで

接続: 名詞+ものともせずに

例文:

  • 困難をものともせずに前進しろ!
  • 貧困をものともせず、彼女は強い女性に育っていった。
  • 五体満足で生まれず、苦労させたが、障害をものともせず育ってくれた。
  • 妻はうちの経済事情をものともせず、子供たちを立派に育ててくれた。
  • 文化の違いをものともせず、彼らは見事に国際結婚した。
  • 年齢差をものともせず、20歳も離れているのに両親を説得して結婚した。
  • 暑さをものともせず、炎の中に飛び込んで子供を助けた。
  • 運動不足をものともせず42キロのフルマラソンを見事走りぬいた。
  • 幾多の困難をものともせず、彼は一代にして莫大な財産を築き上げた。
  • 周りからの批判をものともせず、彼は人助けに人生をささげた。
  • 未経験をものともせず、恥を捨て仕事に励めば、きっと一人前になる。
  • 悪天候をものともせず、彼は恋人のもとへ向かった。

036 〜ないものだろうか

意味: 〜できそうなのに、できないのはなぜか

接続: Vない+ないものだろうか

例文:

  • 葬式の日に喧嘩している家族を見て、仲良くできないものだろうか、と感じた。
  • 昔の人は長生きできないものだろうか、と動物の血を飲んだりしたそうだ。
  • どうにか女性からモテないものだろうか、と毎日SNSを使って写真をアップしたり、大量のメッセージを送っている。
  • 先生たちは日々、学生たちの日本語が上達しないものだろうか、と悩んでいる。
  • 自分だけが幸せにならないものだろうかと考えていると友達は減るだろう。
  • 彼女と仲良くできないものだろうかとせっせとプレゼントを運ぶ男たち。
  • 古い電子レンジを使えないものだろうかと叩いてみたが、逆効果だった。
  • 不祥事をなんとか隠せないものだろうか、と必死になっている姿は、みっともない。
  • 単語を覚えられないものだろうかと歩きながら単語帳を読んでいる彼女を見て関心した。
  • ちょっとでも痩せられないものだろうかと色々なダイエットを試している子女性たちを見て冷ややかな目で見ている男性たち。

037 せめてもの

意味: 悪い状況の中の一つだけの良いこと

接続: せめてもの+名詞

例文:

  • 火事で全焼になったが、せめてもの救い家族全員が無事だったことだ。
  • 泥棒に入られて金品全て奪われたが、せめてもの救いは家宝の壺が盗られてなかったことだ。
  • 会社で、不祥事を起こした社員にせめてもの情けで一ヶ月分の給料の半額を渡してクビにした。
  • 被害者女性はせめてもの抵抗にと、近くにあったビール瓶で加害者男性の頭を殴ったら、それが致命傷となり、彼は死んだ。
  • 数多くの恋愛経験で実を結ばなかったが、せめてもの慰めは一人の親友が寄り添ってくれたことだ。
  • 殺人事件で捕まった被告は、せめてもの償いに家族に心を込めた手紙を書いていた。
  • 川で溺れかけた子供を救われた両親は、助けてくれた彼に、せめてものお礼に高級和菓子を持っていった。
  • 年に2、3回しか会えない孫にせめてものお祝いに入学式ランドセルをプレゼントした。
  • 仕事で疲れ切った私にせめてもの慰めを与えてくれたのは、子供の笑顔だった。
  • あの人は今まで散々私を騙してきたんだから、せめてもの報いで平手打ちをしてすぐ別れた。

038 〜こととて

意味: 〜というわけだから、〜なので(古くて硬い表現)

接続:

  • な形容詞+な+こととて
  • 名詞+の+こととて

例文:

  • 急なこととて、お茶と漬物しかありませんが、どうぞ召し上がってください。
  • まだ5歳の子供がしたこととて、なんとか許してやってください。
  • まだ、仕事に未熟なこととて、勘弁してください。
  • 慣れぬこととて、今回の失敗が契約破棄につながったことは言うまでもありません。
  • 世間知らずのこととて、法律に反する行為をした場合は、罪を免(まぬが)れない。
  • 紅葉に季節のこととて、紅葉を見にいかずにいられない。
  • 田舎のこととて、若者が喜ぶよな娯楽がございまぜん。
  • 子供のこととて、となんでも許してやったらろくな大人に育ちません。
  • 農家に甚大な被害が出たが、野生動物のしたこととて、悔しさをどこにぶつけたらよいか、わからない。
  • 女性の扱いに不慣れなこととて、彼は40代で未だ独身である。

039 〜ことなしに

意味:

  • AをしないでBをする
  • AをしなければBできない

接続: Vる+ことなしに

例文:

  • 何も聞くことなしに、冷蔵庫に中のプリンを食べたら、妻は口をきいてくれなくなった。
  • グルメと名乗るからには、食べることなしに食べ物の評価はできない。
  • SNSが普及している世の中。直接会うことなしに結婚するカップルがいるらしい。
  • 漢字を書くことなしに覚えられるなら苦労しない。
  • 才能があっても練習することなしに何事も上手くならない。
  • 編集することなしに放送される番組は、視聴者を飽きさせること間違いない。
  • 前回の借金を返済することなしさらにお金を貸せだと?ふざけるな!
  • あの映画を見ることなしに、トム・クルーズの良さはわからないよ。
  • この本を読むことなしにこの著者の凄さはわからない。
  • 酒とタバコを経験することなしに一人前の男になれないと主張する人もいるだろう。
  • 誰にも知られることなしに付き合い、結婚する男女が多い。
  • 穏やかな音楽を聞くことなしに、寝られなくなった。

040 〜ことだし

意味: 今は〜なので、〜から

接続:

  • 普通形
  • な形容詞+な(である)
  • 名詞+の(である)+ことだし

例文:

  • この現場は5人いることだし、私たちは別の現場に行こう。
  • 肉はうちに十分あることだし、あとは野菜を買えば、焼き肉だ。
  • 日本語の森のビデオがあることだし、他の教材はいらないかもね。
  • 今日は土曜であることだし、早めに仕事終わらせてパーティーしましょう。
  • パスポートとお金はあることだし、後の消耗品は現地で買おう。
  • 子供も成人したことだし、老後は夫婦でのんびり過ごしましょう。
  • タクシーは頼んだことだし、荷物をまとめて出かけよう。
  • 子供も妻も寝ていることだし、これで一人の時間を楽しめる。
  • 出張で東京に行くことだし、ついでに築地市場でマグロの解体でも見てこよう。
  • 外は寒いことだし、うちの中でゲームでもした方がいいよ。

041 AてもB過ぎることはない

意味: AしてもBには十分じゃない

接続: (いくら)+Vても+Vます+過ぎることはない

例文:

  • この交差点は過去に事故が多発しているから、注意してもし過ぎることはない。
  • あの子は注意散漫だから、何度言っても言い過ぎることはない。
  • 工場内での作業は危険を伴うので、確認してもし過ぎることはない。
  • インターネットの情報は全部が真実ではないから、疑っても疑い過ぎることはない。
  • SNSでは個人名から性別まで偽ることができるから、警戒してもし過ぎることはない。
  • 赤ちゃんが寝ているから、音を立てないように気をつけても気をつけ過ぎることはない。
  • 果物は体にいいから食べても食べ過ぎることはない。
  • 栄養ドリンクをいくら飲んでも飲み過ぎることはないと思っていたら、その人は死んだらしい。
  • 真冬に外出するときは防寒着を着ても着過ぎることはない。
  • 試験に合格するためには勉強してもし過ぎることはない。

042 よほどのことだ

意味: 普通以上、何か特別な理由がある

接続: 理由+よほどのことだ・よっぽどのことだ(会話)

例文:

  • 普段穏やかなユハ先生が怒っている。よほどのことだ。
  • いつも成績がいい彼が今回の試験は平均以下だなんて、よほどのことがあったんだろう。
  • 手術が長引いている。よほどのことがあたんではないかと落ち着かない。
  • 社内でムードメーカーの彼女が今日は静かだ。よほどのことがあったな。
  • 業界トップの売上の会社の株が暴落したのだから、よほどのことだ。
  • 普段怒るところを見たことがない彼が怒っている。これはよほどのことだ。
  • テレビでどのチャンネルを見ても同じニュースを報道しているので、よほどのことがあったのだろう。
  • 感情を表さない彼女が嬉しそうに踊っているから、よほどのことだな。
  • あそこに人だかりができている。よほどのことがありそうだ。
  • 社長は長い時間、電話で話している。よほどのことがあったのだろう。

043 〜もさることながら

意味: AはもちろんBもある

接続: 名詞+もさることながら

例文:

  • 人件費もさることながら、雑費も気になるところだ。
  • 今の生活もさることながら、年金の有無が騒がれているので老後の生活も心配だ。
  • 外交関係においてA国との貿易問題もさることながらB国との国境問題も放置できない。
  • 両親との関係もさることながら、親族一同のこと気にしないといけない。
  • この動画は、N1学習者はさることながら、日本語を学習するすべての人に見てもらいたい。
  • 福岡を代表する食べ物として豚骨ラーメンもさることながら、明太子も外せない。
  • 日本の代表的アニメとしてドラえもんもさることながら、ワンピースもなかなかの人気がある。
  • 言語学習において文法もさることながら語彙も無視できない分野だ。
  • 妻の気持ちもさることながら、妻の家族といかにうまくやっていくかが、家庭円満の秘訣だ。
  • 社員の要望もさることながら、社長の意向も無視できないから中間管理職は大変だ。

044 〜までだ・までのことだ

意味: 最後は〜する

接続: Vる+までだ・までのことだ

例文:

  • 君が行かないなら私が行くまでだ。
  • A社がダメならB社に行って契約を取るまでのことだ。
  • 試験前日まで猛勉強したからこれで失敗したら、諦めるもでだ。
  • 来週までにお金を返さないなら、直接彼の家に行って取り返すまでだ。
  • セクハラ問題は、課長に話して解決しない場合は部長に話すまでのことだ。
  • 船で漂流して飲み水がない場合は、海の水を飲むまでだ。
  • 夜中に停電したら、何もしないで寝るまでのことだ。
  • パソコンの使用は必須だから、パソコン教室に行くまでだ。
  • さとみさんに告白して断られたらダェンさんに告白してみるまでだ。それでもダメなら一生独身を貫くまでだ。

045 〜に限ったことではない

意味: AだけではないBも

接続: 名詞+に限ったことではない

例文:

  • 更年期は女性に限ったことではない。男性にもあるらしい。
  • 太りやすい食べ物はお菓子に限ったことではなく、米やパンや麺類などもダイエットに大敵らしい。
  • 糖尿病は太った人に限ったことではなく、遺伝子も関係している。
  • 欠陥住宅はこの家に限ったことではない。あの住宅メーカーの家はすべて疑わしい。
  • 浮気をするのは男性に限ったことではないよ。
  • 離婚による精神的ショックは夫婦に限ったものではなく、子供にも大きな心の傷を与える。
  • 動物によって媒介される病気は野生動物に限ったことではなくペットにも要注意!
  • この道の歩行者天国は土日に限ったことではなく、平日や祝日もやっているらしい。
  • 丁寧な取り扱いはスマホに限ったことではなく、パソコンをはじめすべての電化製品に必要。
  • お金や欲しいものを買ってもらうために手段を選ばないのは、彼女に限ったことではない。

046 〜を皮切りに

意味: 〜をはじめに、後が続く

接続: N+を皮切りに

例文:

  • ひらがなを皮切りに日本語の勉強を始めた。
  • ワードを皮切りにパソコンの機能を覚えていった。
  • フォーを皮切りにベトナムの食文化に触れていった。
  • 彼女の発言を皮切りに彼は怒って暴言を吐き出した。
  • N5を皮切りに試験に挑戦し、5年かかって見事N1に合格した。
  • 日本語で上手にスピーチした彼を皮切りに、上手な人が続いたので、ますます緊張してきた。
  • 大差で勝っていたのに、彼のエラーを皮切りに試合の流れが変わり、逆転されてしまった。
  • 経営陣に反発していた彼を皮切りに、それまで彼に同調していた数人の社員が辞めていった。
  • 地震を皮切りに停電、水の供給停止、ガス管の破損による火事が起こるので備えが必要だ。
  • 一人のインフルエンザ患者を皮切りに、病院内の患者の多くに感染し、数人の死者が出だ。

047 〜をもって

意味: 〜があれば、〜で

接続: 名詞+をもって

例文:

  • 本日をもって営業を終了されていただきます。
  • 何かを習得するには、身をもって経験することが一番の近道です。
  • あなたの能力をもってすればこんな作業、朝飯前でしょう。
  • 上司から叱られ、社会の厳しさを身をもって経験した。
  • 日本の建設技術の全てをもって東京スカイツリーは完成した。
  • 今日をもって、私たちは解散します。普通の女の子に戻りたい!(キャンディーズ)
  • 君たちの実力を持ってすればあのチームに勝てるはずだ。
  • 君の才能をもってすればN1の感じなんて赤子の手をひねるようだろ。
  • その体力をもってすればプロのボクサーになれるよ。
  • アメリカ同時多発テロは、世界中に恐怖と衝撃をもって伝えられた。

048 を余儀(よぎ)なくされる

意味: 仕方ないけどしないといけない、断れない

接続: 名詞+をよぎなくされる

例文:

  • 地震が発生し、電車に遅れが出たため、会議の時間変更をよぎなくされた
  • 急に竜巻が発生し怪我人が出たので、野球の試合中止を余儀無くされた
  • 国会の討論で一言の失言をきっかけに辞職をよぎなくされた
  • 学校でいじめがあることを知りながら何もしなかった教師が退職をよぎなくされた。
  • 父が不治の病にかかったことをきっかけに長男は生活の費用の負担を余儀無くされた
  • 急病で倒れた同僚の代わりにお客様対応を余儀無くされた
  • 焼きそばが無性に食べたかったのに売り切れのため、うどんを食べことを余儀無くされた
  • 留学生としては働きすぎで、入管に見つかって帰国を余儀無くされた
  • 会社が繁忙期だが、母の入院を聞いて帰省を余儀無くされた
  • 親の転勤を機に、慣れ親しんだ町から引っ越しをよぎなくされた

049 〜を余儀(よぎ)なくさせる

意味: 仕方ないけど相手にさせる

接続: N+を余儀なくさせる

例文:

  • 地震による津波は、地域全域の住民を高いところに避難を余儀なくさせた
  • 工場内で起きた火災は、建物内の従業員の避難を余儀なくさせた
  • 社内改革は、次期社長として、外国人社長の任命を余儀なくさせた
  • この日の吹雪は登山者たちを山小屋によどまることを余儀なくさせた
  • 記録的豪雪は多くの車を足止めし、ドライバーたちを車中泊することを余儀なくさせた
  • 新しい法律に理不尽さを訴えた国民の抗議活動は、当時の国会の解散を余儀なくさせた
  • 異物混入が見つかったその食品メーカーに入った一報は全商品の回収を余儀なくさせた
  • 昨年感染が拡大した鳥インフルエンザは、家畜の焼却処分を余儀なくさせた
  • 激しさを増すスーパーの価格競争は地元商店の閉店を余儀なくさせた
  • 近所で起きた殺人事件は、すべての車両、通行人の迂回(うかい)を余儀なくさせた

050 ところを

意味: 〜のに

接続: な形容詞+ところを・名詞+ところを

例文:

  • お休みのところ申し訳ありませんが、緊急事態でして・・・

  • お忙しいところ失礼します。ちょっと邪魔してもよろしいですか。

  • 社長、お話のところ失礼ですが、急ぎの件がございまして・・・

  • お疲れのところ、わざわざお越しいただき、感謝します。

  • 正直に答えなくてもいいところを、真実を語り、相手を怒らせた。

  • 家で子供と遊んでいればいいところを、遠出して帰るのが深夜になった。

  • 勉強中のところ、友達が来て、遊びたいという誘惑に駆られた。

  • テスト中のところカンニングしたい気持ちに駆られたが、何とか水に自力でやった。

  • おくつろぎのところ恐縮ですが、そろそろお時間です。

  • 盛り上がっているところ、みんなの前で喧嘩して水を差してしまった。

051 〜ているところを見ると

意味: Aの状況からすると Bが考えられる

接続: Vて+いるところを見ると

例文:

  • 顔が赤くなっているところを見ると、私が言ったことは本当だな。

  • 怒っているところを見ると、私に指摘は正しいようだ。

  • 外で遊んでいるところを見ると、宿題は終わったようだ。

  • 二人で仲良く歩いているところを見ると仲直したようだ。

  • 息が上がっているところを見ると、ここまで走ってきたようね。

  • 猫が耳の裏まで毛繕いしているところを見ると、明日は雨か降りそうだ。

  • つばめが低空飛行しているところを見ると、明日は雨だ。

  • 彼が熱心に練習に励んでいるところを見ると、試合が近いようだ。

  • 貸した車が泥だらけになって帰ってきたところを見ると、山道でも走ってきたのかなと思う。

  • 若い女性が道で泣き崩れているところを見ると、おそらく失恋したと推測する。

052 〜をくだらない

意味: 最低でも〜だ

接続: 数詞+をくだらない

例文:

  • 2011年の東北大震災で、死者行方不明者は2万人をくだらない
  • アメリカ同時多発テロでは、死亡者は3000人、負傷者は6000人をくだらない
  • 2018年、日産自動車の営業利益は3000億円をくだらないそうだ。
  • トヨタ自動車の一ヶ月の生産台数は70万台をくだらないそうだ。
  • 2018年、アイフォンの生産台数は2億台をくだらない
  • 2018年、離婚したカップルは20万組をくだらない
  • そのブランドの時計が本物だったら50万円はくだらないよ。
  • あのこのゲームする時間は1日3時間はくだらない
  • おお、このステーキは2キロはくだらない
  • 日本の来年度予算は1000兆円をくだらないそうだ。

053 〜おいて

意味: 〜以外〜ない

接続: 名詞+をおいて

例文:

  • この部署の管理者は、君をおいてほかにいないよ。
  • 日本語を勉強するなら日本語の森をおいてほかにない
  • この気難しいお客さんを相手にできるのは彼をおいてほかにいない。
  • 最高に品質の車を作るのは、匠と呼ばれる彼らをおいてほかにいない。
  • この味を出せるのは有名シェフかウチの母親を置いてほかにいない。
  • 100メートルを9.58秒で走れる人間はウサイン・ポルトを置いて存在しない。
  • 高いところから町を見下ろしたいなら、東京スカイツリーを置いてほかにない。
  • アオザイが似合うとしたらベトナム人女性を置いてほかにいない。
  • 心底、君のことを心配しているのは両親を置いて誰もいない。
  • お金が他を置いて大事だと考えている人の心は貧しい。

054 〜をよそに

意味: 〜は気にしないで

接続: 名詞+をよそに

例文:

  • 親の期待をよそに彼はミュージシャンになると上京した。
  • 先生の不安をよそに彼女は予定より早めに日本に行ってしまった。
  • 焼肉屋で大人たちが食べているのをよそに、子供たちは騒いでいる。
  • 外回りの営業中に、オンラインゲームに没頭している若者を見ると複雑な気持ちになる。
  • 宿題をする友達をよそに漫画を見て大笑いする私。
  • お年寄りが立っているのをよそに優先席に座っておしゃべりを続ける学生たち。
  • 帰りたいと言っている子供をよそに2時間以上愚痴を言っている団地妻たち。
  • ゴミ拾いをする人をよそにゴミを捨てる人を見ると腹が立つ。
  • 貧しい生活を送る人をよそに毎日ワインを片手に優雅に暮らす少数の富豪たち。
  • 聴解試験をしている私たちをよそに騒音を出す建設現場。

055 〜を限りに

意味: 〜を最後に

接続: N+を限りに

例文:

  • 本日を限りに内閣を総辞職します!
  • 今週を限りに、土曜出勤をなくします。
  • 今月を限りに当デパートは閉館いたします。
  • 今年度を限りに会社の経営を全権、彼に任せ、私は引退します。
  • 今夜を限りに彼とは今後一切合わないことにします。
  • 飲食店としては早いけど、うちは10時を限りに閉店しております。
  • この人の面接を限りに、募集は打ち切りにしよう。
  • A社は経営破綻仕掛けているから、次の取引を限りに契約破棄だ。
  • 保護者から苦情が多かったので、今回を限りに運動会は開催しません。
  • このメッセージを限りにあんなやつとは一切連絡しないぞ。

056 〜を踏まえて

意味: 〜も考えて〜する

接続: 名詞+を踏まえて

例文:

  • コンビニはあらゆるデータを踏まえて、在庫や次の日の発注を考えないといけない。
  • 新しいプロジェクトを始めるには社員たちの意見も踏まえて進める必要がある。
  • 新婚旅行は妻の意向を踏まえて計画したほうがいい。
  • 結婚するときは、両家の意見を踏まえ、よく話し合わないとうまくいかないはずだ。
  • あなたのこれまでの経験を踏まえて考えれば、すぐ答えが見つかると。
  • 親が頭ごなしに叱るより、子供の気持ちも踏まえて解決策を出したほうがいい。
  • どんな条件で使われるかを踏まえて新しい商品を考える。
  • あの子が学校に来ていないという事実を踏まえて、みんなで考えましょう。
  • 会長の演説を踏まえて、今後の営業活動に励みましょう!
  • クレームは嫌だけど、お客様の意向も踏まえて新しいメニューを考えないと、うちは潰れちゃうよ。

057 〜を押して、押し切って

意味: 〜の問題があるけど

接続: 名詞+を押して

例文:

  • 長期にわたり練習してきたので、けがを押して大会に出場した。
  • 嫌がる彼女の反対を押して家族に挨拶に行った。
  • 今日は無理を押して来てもらったから、何でも奢るよ。
  • 社長は病気を押して来ていただいたので予定通りの時刻に終わるように配慮しましょう。
  • こんなにおめでたい日には、喉の不調を押して一曲歌いましょう。
  • 困難を押し切って偉業を成し遂げた人の言葉は、重みがありますね。
  • ミー・タムさんのコンサートに風邪を押して参加した。
  • 病(やまい)を押して社会貢献した彼の姿は一生忘れられないだろう。
  • 不適切な関係だという家族、友人の反対を押し切って、彼らは結婚した。
  • 医者の反対を押して治療を受け入れず亡くなった彼の人生は幸福だったのだろうか。

058 〜を潮(しお)に

意味: 潮(海水の流れ)あること(よくないことが多い)を止めるのにちょうど良いとき

接続: なし

例文:

  • 討論中に話が変わったのを潮に席を立ち、トイレに行った。
  • 彼の遅刻癖、今日を潮に直るかな・・・
  • あれだけ飲んだ後暴れたから、昨晩を潮に飲酒やめるんじゃない。
  • タバコが原因で入院したから、これを潮にやめてほしいな。
  • 彼は授業中にケータイ取り上げられたのを潮に、それを止めるだろう。
  • 二度目に警察署に連れて行かれたのを潮に彼はストーカー行為をやめると思ったが、やめなかった。
  • 不幸中の幸いにも事故で助かったのを潮に交通ルールを守るようになった。
  • 自宅まで暴力団員が借金の取り立てに来たのを潮に、消費者金融でお金を借りることをやめた。
  • 道端で急に目眩がして倒れたのを潮に、無理なダイエットをやめた。
  • 10万円もしたケータイを道路に落として車に踏まれた経験を潮に、ながらケータイをやめた。

059 〜を経て

意味: 〜の時間や経験をした後

接続: 名詞+を経て

例文:

  • 数々の苦難を経て、彼は偉業を成し遂げた。
  • 4000年の時を経て完成された中国料理の味は格別だ。
  • 三カ国への留学経験を経て5ヶ国語を習得した。
  • 両親の喧嘩や離婚を経て彼女は二人を反面教師とすることに決めた。
  • 超人的なトレーニングやプロテインの摂取を経て、彼は強靭な体を作り上げた。
  • 彼は20年の修業を経て、空手の師範になった。
  • 店長は何度もの失敗を経て、絶品のラーメンを作り上げた。
  • 考え得るあらゆる状況を想定した訓練を経て軍人になる。
  • この自動車部品は2万回ものテストを経てやっと合格し、装着される。
  • 普段気にしない習慣が、実は何百年という時を経て行われていることを知ると、驚嘆する。

060 〜を境(さかい)に

意味: ある時から

接続: 名詞+を境に

例文:

  • 退職を境に都会を離れ、田舎で自給自足の生活をする。
  • 卒業を境に、仲が良かったクラスメートとも合わなくなった。
  • 日本は2005年を境に人口減少の局面に入った。
  • 経済成長を境に生活が豊かになる一方で、ゴミ処理や空気の汚染などの環境問題も発生した。
  • 定年退職を境に新しい趣味を探し、第二の人生を楽しみたい。
  • 結婚を境に生まれてくる子供のためにタバコをやめた。
  • 入社を境に学生気分を捨てなければと、生活習慣を見直す。
  • 20世紀を境に人類は大量破壊兵器を作るようになり、恐怖に満ちている。
  • JLPTのN2を境に、漢字や文法が難しくなる。
  • 食中毒が報道されたのを境に急激に客が減ったのは言うまでもない。

061 〜だけましだ

意味: 良いとは言えないが、ほかの状況よりはまだ良い

接続:

  • 普通形+だけましだ
  • 名詞・な形容詞+である+だけましだ

例文:

  • うちの会社は彼の会社に比べたった1ヶ月でもボーナスが出るだけましだ
  • 会議なのに、彼は外出してしまったが、書類を揃えてくれただけましだよ。
  • 息子はまた漫画を読んでいるが、帰ってきて、机の前に座っただけましよ。
  • せっかくの運動会なのに、曇りだが、雨が降らないだけましだ
  • みんな給料が低いと言っているけれど、仕事があるだけましだ
  • 私の夫は全く料理をしないの。ゆきさんの旦那さんは料理をしてくれるだけましよ。
  • 宝くじに300円しか当たらなかったが当たっただけましだと思おう。
  • 今のアルバイト、時給は安いけど、交通費が出るだけましだ
  • 彼女は授業中いつも寝ているが、学校へ来るだけましだ
  • 最近、鼻水が出て辛いが、熱が出ていないだけましだ
  • 部屋に下着泥棒が入ったが、金品が取られなかっただけましだ
  • 私の会社は残業時間が長いが、残業代がしっかり出るだけましだ

062 A〜た分だけB

意味: Aをしました。その分Bに影響する。

接続: Vた+分だけ

例文:

  • 仕事をして利益を上げた分だけ給料も増えるという会社に入りたい。
  • 勉強は頑張った分だけ成果が出る。
  • 人生経験をした分だけ価値観は変わる。
  • 今のアルバイトは商品を売った分だけ給料が増えるので頑張り甲斐がある。
  • 仕事を休んだ分だけ仕事が遅れてしまう。
  • 筋肉トレーニングはやった分だけ体に現れる。
  • 私は食べた分だけ太ってしまうので、セーブしなければならない。
  • 言い訳した分だけ、君の立場が悪くなるよ。
  • 女性も男性も努力した分だけ綺麗になる。
  • スポーツは練習した分だけ上手になるので、たくさん練習してください。

063 Aと言っても、せいぜいBだけだ

意味: というけれども、実際は・・・

接続:

  • 普通形+と言っても
  • 名詞+と言っても

例文:

  • バイトしていると言っても、せいぜい月に5日だけだ。
  • 中国語が話せると言っても、せいぜい挨拶ぐらいだ。
  • 毎日勉強していると言っても、せいぜい1時間だけだ。
  • 割引と言ってもせいぜい10パーセントだけだね。
  • あのお店は流行っていると言ってもせいぜい週末に混むだけだ。
  • 小遣いと言ってもせいぜい200円だけです。
  • 結婚記念日と言ってもせいぜい夕食を外に食べに行くだけだ。
  • うちの会社は夏休みがあると言ってもせいぜい3日間だけだ。
  • うちの会社は大きいと言っても社員はせいぜい200人だけだ。
  • この会社は給料が良いと言ってもせいぜいボーナスが年に2回出るだけだ。

064 ただ〜のみだ。

意味: ただ〜だけ

接続:

  • ただ+普通形+のみだ
  • ただ+(な形容詞・名詞)である+のみだ

例文:

  • 突然、彼の死の知らせを聞き、私はショックのあまり、ただ呆然とするのみだった。
  • 競技を終えた選手は、晴れ晴れとした表情でただ結果を待つのみだった。
  • これまで何度も会議を聞き議論を尽くしてきた。
  • 社員はただ部長の指示を聞くのみ、誰も行動に移さなかった。
  • マラソン当日の天気、選手にとってはただそれのみが心配だ。
  • 戦争直後、人々はただ生きるのみで精一杯った。
  • ただ厳しいのみではいい教育とは言えない。
  • 今はもう過去を振り返るな。ただ前進あるのみ
  • 恋人と別れることになり、今はただ寂しさが残るのみだ
  • N1に合格するにはただ練習あるのみだ

065 ただ〜のみならず・のみか

意味: Aだけではない

接続:

  • 普通形+のみならず・のみか
  • な形容詞・名詞+である+のみならず・のみか

例文:

  • 彼は戦争により、体のみならず心の傷まで負ってしまった。
  • 会社の業務改善は、ただ営業部門のみならず、社員全体の努力にかかっている。
  • 彼の発言は、働く女性に対してのみならず、女性全体に対して差別的で失礼なものであった。
  • 佐藤さんはただプロ野球の選手であるのみならず、歌手としても活躍している凄い方だ。
  • 新聞記者は政府から不正な金を受け取るのみならず、記事の内容まで政府に漏(も)らしていたという。
  • 彼は日本語のみならず、英語やベトナム語など10ヶ国語を話すことができる。
  • 語学の習得にはただ勉強のみならず、楽しく会話をすることが大切だと思う。
  • あの歌手は若い人のみならず、老若男女(ろうにゃくなんにょ)に人気だ。
  • 「上を向いて歩こう」は日本のみならず、海外でも有名だ。
  • この会社はただ業績が良いのみならず、会社の雰囲気も良くて素晴らしい。

066 〜と思いきや

意味: 〜と思ったら違った

接続: いろいろな形+と思いきや

例文:

  • 真っ暗の中に急に出てきた物体は猫かと思いきや犬だった。
  • 待ち合わせ場所で30分待って彼女が来ると思いきや来なかった。
  • 部下の仕事が終わったと思いきや半分も終わってなかった。
  • 友達とドライブに行く途中に、後ろから車でついてきているかと思いきや、はぐれていた。
  • 何も連絡がないから父親は元気だと思いきや、入院していて驚いた。
  • 布団を敷(し)いて電気を消したから、寝るのかと思いきやスマホでゲームをし始めた。
  • SNSで仲良くなった人は、写真やコメントからして若い女性なのかと思いきや、中年の男だった。
  • 20代の女性かと思いきや、40代で二児(にじ)の母親だった。
  • ハンサムな彼は仕事ができる営業マンかと思いきや、結婚詐欺師だった。
  • 妻は念入りに化粧しているからこれから出かけると思いきや、ケータイで動画を撮り始めた。
  • 夫は、毎朝ネクタイを閉めて同じ時間に会社に出勤していると思いきや、公園やネットカフェで時間をつぶしていた。

067 〜ときたら

意味: 〜についていえば、(後ろにはマイナスの文が多い)

接続: 名詞+ときたら

例文:

  • お父さんときたら、またテレビつけっぱなしで寝てる。
  • あの子ときたら、宿題もせずに帰るや否や友達と遊びに行った。
  • ラーメンときたら、やっぱり餃子でしょう!
  • 定例会で、社長ときたらまたとんでもないことを言い出す。
  • A君ときたら会うたびにゲームの話ばかりして、聞くに堪(た)えない。
  • 焼肉ときたら、ビールしかないでしょう。
  • うちの子ときたら、反抗期で悪いことばかりして大変なんです。
  • 中古で買ったこの車ときたら、いろんなところがすぐ故障して本当に嫌になる。
  • あのお店ときたらうちが値下げした途端(とたん)一円下げてくる。完全に張り合ってるな。
  • あの店員ときたら、客が出ても挨拶しないしにこりともしない。

068 〜とはいえ

意味: 〜と言っても

接続: 名詞・普通形+とはいえ

例文:

  • 彼は8歳の子供とはいえ、大人が驚くほど頭がいい。
  • 山の中とはいえ、インタネットさえあれば何でもできる時代だ。
  • 彼は若いとはいえ、礼儀正しく、気配りのできる好青年だ。
  • インフラ整備のためとはいえ、この道路を閉鎖されては、会社へ行けない。
  • 彼は社長とはいえ、夫婦と三人の従業員の小さな会社の社長だって。
  • 暦(こよみ)の上では秋になったとはいえまだ暑くて夏を感じる。
  • N2に合格したとはいえ、91点ギリギリで合格したのであんまり自慢できない。
  • 憧(あこが)れのファッションモデルとはいえ、一ヶ月に一回仕事があるかどうかの無名のモデルだ。
  • この洗濯機は日本のメーカーの製品とはいえ、東南アジアの他の国で作られている。
  • 日本人とはいえ、N1試験で満点を取るのは、意外と難しい。

069 AといいBといい

意味: AもBも同じで

接続: 名詞+といい+名詞+といい

例文:

  • といいといい、これは最高の逸品ですな。
  • 見た目といい優しさといい、彼は好青年なのにまだ独身だ。
  • 先生といいスタッフといい、ここは一流の学校だ。
  • 話し方といい身だしなみといい、彼は紳士だ。
  • 文法といい漢字といい、なんでこんなに日本語は難しいんだろう。
  • カツ丼といい天ぷらといい、この店はなんて美味しいお店なんだろう。
  • あのこといいこの子といい、AKB48は可愛い子だらけで最高のグループだな。
  • 田中氏といい佐藤氏といい。スキャンダルが多くて、政治対する不信感が払拭(ふっしょく)できない。
  • TOYOTAといいHONDAといい、日本のものづくりの技術はすごいな。
  • 化粧品といい美肌(びはだ)エステといい、女性は本当に美容にお金がかかるな。

070 〜といえども・〜といえども〜ない

意味: しかし、けれども

接続: 名詞・普通形+といえども

例文:

  • 80歳の高齢者といえどもスマホを使いこなす人もいる。
  • 警察官といえども全ての人が犯罪をしないわけではない。
  • 15歳といえども人を殺したわけだから死刑判決が出るはずだ。
  • お金持ちといえども、悩みがない人はいない。
  • 今回の営業損失は、社長といえども何もできないだろう。
  • 一流のプログラマーといえども、このソフトの開発は難しいだろう。
  • インターネットの専門家といえども、全てのハッカーの侵入防(ふせ)ぎきれない。
  • いくら温厚(おんこう)な彼といえども、あんな仕打ちを受けたら怒るに違いない。
  • 会社のお金だから1円といえども、無駄にできない。
  • 試験の日が迫っているから、1日といえども無駄にできない。
  • 君が美味しいといえどもドリアンだけは食べられない。
  • 健脚(けんきゃく)な大人が登るといえども5000メートル級の山に登るのは容易ではない。

071 〜と言ったところだ

意味: 思ったより多くなく〜の程度だ

接続: 名詞+と言ったところだ

例文:

  • あそこに見える野鳥たちはざっと見て30羽(ぱ)と言ったところだ
  • この中古パソコンは3年経過といったところだ
  • 彼の働きぶりから見て、社会経験2年といったところだ
  • この腕時計はあのブランドのコピー商品だから、2000円といったところだ
  • うわさの有名店で食べたけど、味がいまいちだから商品価値は2000円といったところだ
  • 彼の営業成績からして彼の月給は25万円といったところだ
  • 彼はN1合格したといいていたけど、会話はN3と言いたところだ
  • 苦労して覚えた漢字はせいぜい1000個といったところだ
  • この辞書はざっと見て、2千ページと言いたところだ
  • フェイスブックに1000人の友達がいるけど、実際に会う本当の友達は100人と言ったところだ

072 〜ともなしに、ともなく

意味: 特に理由もなく〜する

接続: Vる+ともなく

例文:

  • 何を見るともなしに外を見たら若者が喧嘩していた。

  • 休憩時間は何を言うともなしにおしゃべりしていたら、急に彼女は怒った。

  • ラジオを聞くともなく聞いていたら、ふるさとに地震があったことを聞いた。

  • 明日の仕事のことを考えるともなく考えていたら、取引先にアポを取るのを忘れていたことを思い出した。

  • どこからともなく黒い猫が現れた。

  • いつからともなく社内での報連相(ほうれんそう)が減っていた。

    • 報連相:報道、連絡、相談
  • 誰からともなくカラオケに行こうと言い出して、深夜まで歌った。

  • ニートになってしまった私は毎日どこともなく散歩している。

  • 彼女はどこへ行くともなく出かけるから、浮気を疑わざるを得ない。

  • どこへ行くともなく歩いているとお金を拾った。やったー。

073 と言っても過言(かごん)ではない(言い過ぎではない)

意味: 〜と言ってもいい

接続:

  • V普通・い形容詞+と言っても過言ではない
  • 名詞・な形容詞+だ+と言っても過言ではない

例文:

  • このアイデアは私の考えたんだから、この商品は私が作ったと言っても過言ではない
  • この本は私が書き方を教えて誤字脱字(ごじだつじ)もチェックしたから、私が書いたと言いても過言ではない
  • 私の妻はシミ東南アジアと言いても過言ではない
  • 味といい、香りといい、このコーヒーは世界一と言っても過言ではない
  • 盲目の彼の演奏は世界中を感動させたと言っても過言ではない
  • ゴミ問題は世界中で一番深刻問題と言っても過言ではない
  • 福島第一原発の事故は、世界中を震撼させたと言っても過言ではない
  • 犬は動物界でも一番忠実な動物と言っても過言ではない
  • インターネットは今や人類にとって絶対必要と言っても過言ではない
  • 日本語の森は、視聴者がいて成り立っていると言っても過言ではない

074 〜としたところで・〜としたって(会話)

意味: もし〜しても、できても

接続: V可能形・V普通形・名詞+としたところで

例文:

  • 平社員の私が行くとしたところで、今回の騒動は収まり(おさまり)ませんよ。
  • 社長がするとしたって絶対に失敗しないことはないでしょう。
  • 締め切りを月末としたところで到底間に合わない。
  • 親が説教するとしたところで彼は変わらないと私は思う。
  • 食べられるとしたって、あんな臭い果物食べられないよ。
  • このツアー旅行、行けるとしたって団体行動だから楽しくなさそうだ。
  • 君がいくらその国に引っ越しできるとしたところで良い暮らしは出来ないよ。
  • 大掃除するとしたって、二人しかいないし、この家広すぎるし、1日で終わらないよ。
  • 結婚するとしたって、相手もいなけりゃ、お金もないので困っている。
  • アフリカで日本語を勉強するとしたって、先生もいないし、本もノートも鉛筆もない。そうだ、日本語の森だ!

075 〜と見える

意味: 〜だろう

接続: 名詞・普通形+と見える

例文:

  • 彼はもっと高い給料を望んでいると見える
  • 彼女は何か隠し事をしていると見える
  • やる気のないプレーからして相手チームは降参したと見える
  • あのアルバイトの人は、遅刻するし、勤務態度悪いし、そろそろ辞めると見える
  • あそこのカップルの女性は、あんなに甘い声でせがんでいるから、よほどあのカバンを欲しいと見える
  • 嬉しそうにその人のことを話しているから、よほど気に入ったと見える
  • すごい歓声(かんせい)が聞こえたから、あの試合は大逆転したと見える
  • ケータイを見たとたん急に出かけた。意中の人から連絡かあったと見える
  • 苦労人とみえる彼は人の苦労もわかる思いやりある人だ。
  • あそこで胴上げされている人合格したとみえる

076 てっきり〜と思っていた・(てっきり)とばかり思っていた

意味: 〜したと思っていた

接続: てっきり+色々な形+と思っていた

例文:

  • こんな嵐だから、てっきり今日のコンサート中止だと思っていた
  • えっ?佐藤君来ないの?昨日一緒に話していたからてっきり来ると思っていた
  • てっきり外でサッカーをしていると思っていた息子は、友達の家でゲームしていた。
  • 社長聞いてないんですか?てっきり部長が話していると思っていたのですが。
  • 先に出かけたからてっきり彼はここについたと思った
  • あなたが注文したから、この料理てっきり食べると思ったのに、もったいない。
  • もう40歳だからてっきり結婚して子供がいると思っていた
  • 2時間前に頼んだから、この仕事てっきり終わっていると思ってた
  • 新しいの買うよ、と言っていたから、てっきり新しいパソコン買ったと思っていたよ。
  • 買った宝くじが、てっきり当たったかと思っていたら、最後の番号が違い、がっかりした。

077 AというのもBからだ

意味: Aをしたのは、Bの理由がある

接続: というのも+普通形+からだ

例文:

  • 見ず知らずの人から話しかけられ、彼は困っていた。というのも彼は日本語が解らないからだ
  • 彼女は悲しそうな表情だ。というのも最近、失恋したからだ
  • 彼はずっと不機嫌だ。というのも今朝、奥さんと喧嘩したからだ
  • あの人は羽振(はぶ)りがいい。というのも彼は急成長の会社の社長だからだ
  • 彼は結婚後、幸せ太りしている。というのも、彼の妻は料理上手だからだ
  • 彼はいつもコーヒーばかり飲んでいる。というのも彼は無類のコーヒー好きだからだ
  • 彼女は掛け持ちで働いている。というのも彼女の家族は貧しく、教育も、ろくに受けられなかったからだ
  • この国の人たちは外国人に寛容だ。というのも長い間、移民政策を打ってきたからだ
  • この列の野菜だけいいものができた。というのもそこだけいい肥料を入れたからだ
  • この国は公共設備が行き届いている。というのも国土が狭く、人々も几帳面で責任感があるからだ

078 Aと決まってB

意味: Aすると必ず、Bになると感じる

接続: Vる+と決まって

例文:

  • このバス会社のバスは、悪天候になると決まって10分以上遅れる。
  • この地域は夏の夜になると決まって停電する。
  • 彼は遅刻常習犯なのに、パーティーとなると決まって早く来る。
  • 彼は他のことに無関心なのに、女性のこととなると決まって話に入ってくる。
  • 私が入ると決まって客が増えるのは気のせいだろうか。
  • 私が旅行すると決まって雨が降る私は雨男だ!
  • 私がみんなの所に行くと決まっておしゃべりをやめる。嫌われてるのかな。
  • ラーメン屋でスープを全部飲むと決まってお腹が痛くなる。でもやめられない!
  • 彼はここにくると決まってチキン南蛮を注文する。
  • 彼らが出会うと決まって喧嘩しているけど、本当は仲が良い。

079 AまいとしてB

意味: AしたくなくてBする

接続: Vる+まいとして

例文:

  • 歯医者に行くまいとして抵抗する子供を見ると面白い。
  • 子供は何とかして嫌いな野菜を食べまいとして言い訳をする。
  • 勉強中に彼女のことを考えまいとして必死に頭を振った。
  • 恋人は他の異性とのメッセージを見せまいとして抵抗し、ケータイを落とした。
  • お店で勘定するときになって、お金を出すまいとしたので、みんなから文句を言われた。
  • 劣勢に立たされたが、負けまいとして頑張ったら最後に勝てた。
  • 親に心配をかけまいと無理してアルバイトしたら疲れ切った。
  • 日本では周りの人に迷惑をかけまいとして緊張し、いいこともできない時がある。
  • 人は自分の立場を失うまいとして責任転嫁し、逆にそれを失う時もある。
  • 彼女を傷つけまいとして言った言葉が逆に怒らせてしまった。

080 〜とて

意味: 〜でも、〜だって

接続: 名詞+とて(Vる+とて=と言っての古い言い方)

例文:

  • とてなんでもできるわけではなく苦手なことぐらいあるよ。
  • 子供とて、落ち込んで外で遊ばないこともある。
  • 大臣とて人間だから感情的になって失言することもある。
  • 人間とて自然界の一部なんだから他の動物と共存しなければならない。
  • とて失敗する時もあるが、その時どう対応するかを子供に見せないといけない。
  • プロのテニス選手とて、空振り(からぶり)する時もある。
  • 先生とて漢字を忘れる時もある。
  • 一流の出版社(しゅっぱんしゃ)とて、厚い本に一文字ぐらいの誤字がある。
  • 理想の人と思った人とて意外な欠点があるものだ。
  • あの自動車会社とて、量産していれば、リコールの一回くらいあるものだ。

081 まさか〜とは思ってもみなかった

意味: 〜は全然考えなった・知らなかった

接続: (まさか)+普通形+とは思ってもみなかった

例文:

  • まさかあの受付嬢と社長が付き合ってるとは思ってもみなかった
  • あの厳しい社長が、会社の金を私的に流用していたとは思ってもみなかった
  • 近くのスーパーで買ったんですが、そんなに喜んでいただけるとは思ってもみませんでした。
  • そんなに早く子供を授かるとは思ってもみませんでした
  • 気軽に参加したイベントで人生観が変わるとは思ってもみませんでした
  • 小規模でするつもりが、弊社のインベントにこんなに大勢来るとは思ってもみませんでした。
  • たった3秒のわき見運転が被害者の人生を狂(くる)わすとは思ってもみませんでした
  • ボランティアのつもりでやったことが多くの人を幸せにするとは思ってもみませんでした
  • ちょっとした出来心が、こんな大事件になるとは思ってもみませんでした
  • N1に合格できるとは思ってもみませんでした

082 まるで〜かのようだ

意味: 本当に〜しているみたいだ

接続: まるで+普通形+かのようだ

例文:

  • 憧れの芸能人に会えて、まるで空を飛んでいるかのような気持ちになった。
  • ストレスの多い会社で働いているときは、まるで地獄にいるかのようだった。
  • 映画館で映画を見ていると、まるで自分が主人公になったかのように思えた。
  • 大きい画面でグラフィックが綺麗なゲームをするときは、まるでゲームの世界にいるかのような気分になる。
  • 大勢の観客の前でスピーチをするときは、まるで雲の上を歩いているかのように緊張する。
  • ネットの世界では、まるでネット上の自分が別人であるかのように書き込みをする人がいる。
  • ホラー映画を見た後の数十分は、まるでまだ映画の中にいるかのようにちょっとしたことで驚く。
  • 3年以上海外生活をしていると、帰国してからもまるでその国にいるかのような感覚になる。
  • 彼女の使っていた香水の香りを嗅ぐと、まるでそこに彼女がいるかのような感覚になり、悲しくなる。
  • 海外に行っても、日本のデパートに入ると、まるで日本に戻ってきたようで嬉しくなる。

083 AようでいてB

意味: Aの状態に見えるけどBである

接続: 普通形+ようでいて

例文:

  • 日本人だから日本の文化を何でも知っているようでいて、意外と知らない。
  • あの地味なおじさんは、最新機器のことなんか知らないようでいて意外とスマホに詳しくてびっくりした。
  • 彼女は独身のようでいて、実は結婚して子供もいて幸せそうだった。
  • この辞書はなんでも載っているようでいて、知りたい言葉が載っていない。
  • うちの子は昨日買ったお菓子のことを覚えていないようでいて、よく覚えている。
  • プレゼントをあげたとき、嬉しようでいて、心の中では喜んでいない人もいる。
  • おしゃべりな彼女は私たちの会話を聞いてないようでいて全部聞いていて、他の人にバラした。
  • その学生は質問に関して考えているようでいて、実は他のことを考えていたらしい。
  • 彼はその機械を使えるようでいてうまく使えなくて苦戦していたのでベテラン社員はつい口を出した。
  • 彼は英語が話せるようでいてあまり意思疎通ができていな会話の難しさを知った。

084 AようによってはB

意味: A次第でBにする・になる

接続: Vます+ようによっては

例文:

  • 友達の話を聞いて、考えようによってはその計画の変更もできると思った。
  • 道の選びようによっては約束の時間に間に合うかも。
  • 人の選びようによっては会社の経営に支障をきたすこともある。
  • 考えようによっては、苦しい状況でも良いことは一つくらいある。
  • 狭い部屋でも物の置きようによっては広く感じることがある。
  • どんな物でも使いようによっては、すぐ壊れたり長持ちしたりする。
  • 子供も育てようによっては、素直になったりわがままになったりする。
  • お金は使いようによっては、人を幸せにしたり不幸せにしたりする。
  • ケータイも使いようによっては生活を便利にするが、複雑にすることもある。
  • 彼女は見ようによっては綺麗だし、いい人だな。

085 よほど〜のようで・らしく

意味: とても〜の様子で

接続: よほど+普通形+ようで(会話:よっぽど)

例文:

  • 赤ちゃんはおもちゃをよほど気に入ったようで、ずっと手から離さない。
  • こけたバイクの運転手は、よほど痛かったようでなかなか起きない。
  • 彼らはよほど愛し合っているようで、反対されても別れない。
  • その子はよっぽどお父さんが好きなようで、別れ際(ぎわ)に泣いて離れない。
  • プレゼントをマラった子供はよほど嬉しかったようで、歌って踊って喜んだ。
  • 彼女は失恋がよほどショックだったようで、二日間あまり食べなかった。
  • 彼はよほど彼女を気に入ったようで、毎日隣町まで会いに行っている。
  • 子供はよっぽどプールに行きたいようで、1時間前から水着に着替えて準備している。
  • 彼女は昨日のことでよほど怒ったようで、私と口を聞いてくれない。
  • 出かけていた彼はよほど暑かったようで、シャツはびしょ濡れで、顔を赤くして帰ってきた。

086 〜ばかりに

意味: Aだけが原因でBになる

接続:

  • 普通形+ばかりに
  • な形容詞・名詞+である+ばかりに

例文:

  • 昨晩、ずっとゲームをしていて3時に寝たばかりに今朝起きられず仕事に遅刻してしまった。
  • N1合格のために文法はたくさん勉強したのに、漢字を全然勉強しなかったばかりに不合格になってしまった。
  • ケチって、安い結婚指輪を買ってしまったばかりに、婚約破棄になってしまった。
  • 楽しい職場だったのに、社長を怒らせたばかりに、首になってしまった。
  • 長女であるばかりに、いつもいつも我慢させられた。
  • 友達の悪口を言ったばかりに仲間はずれにされた。
  • 何も聞かずに大切なおもちゃを捨てたばかりに怒って泣いた。
  • 昔の彼女との写真を捨てないでいたばかりに、今の彼女に嫉妬で叩かれた。
  • 調子に乗ってスピードを出したばかりに、警察に捕まって1万5千円の罰金を払わされた。
  • 現地の人は無料なのに、外国人であるばかりに、500円の入場料を取られた。

087 〜んばかりの、〜んばかりに

意味: もうすぐ〜になりそう

接続: Vない+んばかりに

例文:

  • うちの犬は、私が帰ると「寂しかったよ〜」と言わんばかりに駆け寄ってくる。
  • 彼は好きと言わんばかりに、いつも私を見つめてくる。
  • 彼はいつも私に溢れんばかりの愛情をくれる。
  • この高級時計を見てよと言わんばかりに、あからさまに時計をアピールしてくる。
  • はちきれんばかりの自分のお腹を見て、ダイエットしようと決意した。
  • スーパーで袋詰め放題のコーナーで破れんばかりに野菜を入れて楽しかったな。
  • 中年の女性がはみ出んばかりのお腹が見える服を着ているのを見て、見苦しい。
  • コップにこぼれんばかりのビールを注がれて、慌てて口に運んだ。
  • 子供たちが溢れんばかりの笑顔を見せて遊ぶ光景が見られる国は幸せ度が高いといえる。
  • 両手からおちんばかりの金塊を持って笑っているところ、急に夢から覚めた。なんだ、夢か。

088 〜とばかりに

意味: どう見ても〜の様子だ

接続: 丁寧形・普通形+とばかりに

例文:

  • 彼に彼女がいないことを知り、ここぞとばかりに告白をした。
  • 今がチャンス!とばかりに香川選手はゴールを決めた。
  • 彼女が新しい洋服を見てよとばかりに、アピールしてくる。
  • 私だけを見てよとばかりに見つめてくる。
  • その話はやめろとばかりに、彼は私を睨んできた。
  • ここで止まれとばかりに警棒を激しく振る警備員を見て、思わず笑った。
  • 手伝えとばかりにあごで指図する上司にイラっと来た。
  • 厳しい上司に問い詰められた社員たちは、私には関係ないとばかりに顔を横に振る。
  • この女性は誰とばかりにケータイの写真を見せられて、ちょっと焦った。
  • 彼女はこの服が欲しいとばかりにその服を見せながら上目使いで見つめてくる。

089 〜ごとく、〜ごとき

意味: 〜ように

接続:

  • 普通形+ごとく
  • な形容詞・名詞+である+ごとく
  • 名詞+の+ごとく
  • 名詞+の+ごとき+名詞

例文:

  • いつものごとく、校長先生の話は長くてつまらない。
  • 彼は怒るとき、ライオンのごとく怖い形相で怒るからおっかない。
  • 私が家へ帰ると、息子は子犬のごとく、駆け寄ってくる。
  • 水星のごとく現れた彼女は美人で優しくてスタイルが良くて最高の女性だ。
  • スーパーマンのごとき現れた彼はかっこよくて有能だが考え方に欠点がある。
  • ベトナムを旅行中に、花のごとき美人に出会った。
  • 彼のごとき凡人に振られたぐらいで、落ち込んではいられない。
  • 先生のごとき素晴らしい人に、まだ会ったことがない。
  • 島川先生の如き優秀な先生に日本語を教えてもらえるとは、ありがたいことだ。
  • 彼の如き完璧主義者でも1%くらいのミスはある。

090 〜めく

意味: 〜らしくなる、感じる

接続: 名詞+めく

例文:

  • 3月に入り、だんだん春めいてきた。
  • 佐藤さんって、何を考えているかわからなくて、とても謎めいているよ。
  • 彼の話し方って、いつも過ごし皮肉めいている。
  • 彼女に恨(うら)みがあるとはいえ死体をバラバラにするなんて、彼の犯罪は狂気(きょうき)めいている。
  • 冗談めいて告白したが、本当は本気で彼女と付き合いたいと思っている。
  • あの中学生は大人めいたことを言っているけど社会の厳しさを知らないな。
  • 彼はプロの選手めいたことを言うけど、実力が伴ってないな。
  • 冗談めいた言い方で課長に話したら、ひどく怒られた。
  • 子供めいた言い訳をしたらクビになった。
  • いつも周囲に専門家めいたことを話している彼だが、資格という資格は何一つない。

091 〜にかかっている

意味: 〜次第

接続: 名詞+にかかっている

例文:

  • この契約は彼のプレゼンにかかっている
  • 私がN1に合格できるかどうかは読解にかかっている
  • この動画の成功は、「いいね」の数と「シェア」の数にかかっている
  • このプロジェクトの運命はユカくん。君の手にかかっているぞ。
  • 料理の良し悪しは塩加減にかかっている
  • 試合の勝敗(しょうはい)が彼の打席(だせき)にかかっている
  • お金もおろしたし、髪も切ったし、車も洗った。デートの成功は転機にかかっている。
  • 音響良し、照明良し、空調良し。番組の成功は俳優の体調にかかっている
  • 大統領選びは演説の良し悪しにかかっている
  • 最近の遠距離恋愛は、ワイファイ(Wi-Fi)の強弱にかかっている

092 〜にかこつけて

意味: 〜を理由に

接続: 名詞+にかこつけて

例文:

  • 最近出張にかこつけて、彼は浮気をしている気がする。
  • バレンタインデーにかこつけて、彼女は自分が食べたいチョコたくさん買ってきた。
  • ボランティアにかこつけて美鈴ちゃんに会ってきた。
  • デートにかこつけて成功するレストランのマーケティングを分析してきた。
  • 暑さにかこつけて、外を歩いてはすぐに喫茶店に入って休む。
  • 安さにかこつけて、絶対食べられないと思いつつ、野菜を袋に詰め込む。
  • 営業にかこつけて、出かけては喫茶店で友達と雑談している。
  • 記念日にかこつけて、欲しかったブランド品を彼氏に買わせる。
  • 暑い日は買い物にかこつけて涼しいデパートでのんびりするに限る。
  • 犬の散歩にかこつけて、かわいいあの子に会いに行こう。

093 〜にかまけて

意味: 〜ばかりして・気にして

接続: 名詞+にかまけて

例文:

  • 最近娘は彼氏とのデートにかまけて全然勉強をしなくなった。
  • 趣味にかまけて仕事を休むのは良くない。
  • デートにかまけてお母さんの誕生日も忘れた。
  • 勉強にかまけて彼女とのデートをすっぽかした。
  • 忙しさにかまけて、宿題をせず、先生に叱られた。
  • 仕事にかまけて、子供との時間をあまり過ごせず、子供との関係が悪くなってきたので改善せねば!
  • 残業にかまけて、犬の散歩をしてあげないから、犬もストレスたまってるわ。
  • 自分の仕事にかまけて、新人教育や管理業務に手が回らない。
  • 友達との遊びにかまけて、家族と過ごす時間が減ってはいけない。
  • ユーチューブ視聴にかまけて仕事に遅刻しそうになった。

094 〜にかたくない

意味: 〜と考えるのは簡単だ

接続: 名詞+にかたくない

例文:

  • この勝負、どちらが勝つかは予想にかたくない
  • 昔の自分を思い出せば、新入社員の心情は想像にかたくない
  • 神戸牛のおいしさは想像にかたくない。
  • 告白して振られるより、告白しないほうがいいという彼の気持ちは理解するにかたくない
  • この子が週末、宿題をせずに遊んでばかりいることは想像にかたくない
  • 政治家が何らかの不正に関わっていそうなことは想像に難くない
  • 彼女は何度もダイエットに挑戦しているが、今度も失敗することは予想にかたくない
  • こんな食生活続けたら、生活習慣病になることは想像に難くない
  • 今までの傾向から、彼女は窮地(きゅうち)に陥(おちい)ったら、逃げ出すのは予想にかたくない
  • 犬の耳をつかんだらかまれるのは想像に難くないの同じで、ケンカの仲裁(ちゅうさい)に入るのも危ない。

095 〜には及ばない

意味: 〜しなくてもいい・〜の程度ではない

接続: 名詞・Vる+には及ばない

例文:

  • どんなに頑張ってもスポーツ選手の彼には及ばない
  • 同じレシピで作っても、料理長の味には及ばない
  • どんなに頑張ってもパク先生の才能には及ばない
  • 一回一人で来たことがありますので、心配には及びません
  • 会社の責任者を出せとの要請がありましたが、社長が行くには及びません
  • この質問は会長が答えるには及びません。部長の私が答えます。
  • うちのような中小企業が、あの大企業には及ばないので、今回の合併の話を受け入れよう。
  • 全ての学生にアンケートするには及ばない。抜き打ちで調べるかランダムに聞いてみよう。
  • 彼には更生の兆(きざ)しが見えないから、1年の時間を与えるには及ばない。半年でいい。
  • みなさん、日本語の本をたくさん買うには及びません。日本語の森のビデオをご覧ください。

096 〜(だけ)にとどまらず

意味: 〜だけでなく、もっと〜

接続:

  • 名詞・Vる+にとどまらず
  • 名詞・な形容詞+である+にとどまらず
  • い形容詞+だけにとどまらず。

例文:

  • 彼女の噂は課内にとどまらず、会社全体に広がっているらしい。
  • マイケルは俳優にとどまらず、歌手や経営者としても活躍している。
  • 島川さんはオフライン授業にとどまらずオンライン授業でも凄(すさ)まじい才能を見せた。
  • 美鈴ちゃんはアイドル活動にとどまらず映画俳優にも挑戦し、アカデミー賞を受賞した。
  • シャラポアさんはテニスプレーヤーにとどまらず、彼女の美貌を生かしてモデルとしても活躍している。
  • 彼はパソコンで文章を打つにとどまらず、ビデオ編集までこなす。
  • 先生の活躍は国内にとどまらず、東南アジアをはじめ海外にも広がる。
  • 日本のアニメは国内にとどまらず今や世界中に翻訳され広まっている。
  • この食べ物は美味しいだけにとどまらず、体にいいときたら食べないてはない。
  • ダイアナ妃は美しいだけにとどまらず性格もいいから人気があった。

097 〜にのぼる

意味: 最低でも〜くらいだ

接続: 名詞(数字が多い)+にのぼる

例文:

  • 東日本大震災による死者は15000人にのぼる
  • 平成30年度のJLPT受験者数は100万人以上にのぼる
  • 美鈴ちゃんのファンの数は世界人口の半分にのぼった
  • 今回の彼女がもらった成功報酬は10億円にのぼった
  • 今度の法案の賛成者は過半数にのぼり、可決された。
  • 開業当初、三人だった小さな会社が今では社員100人にのぼり、社長も嬉しそうだ。
  • 未成年者で肥満とされる人の数が世界で1億2400万人にのぼり、過去40年間で10倍になった。
  • 大阪府警では、免職処分を受けた警察官の数が八人と過去最多にのぼったことがわかりました。
  • 「日本語の森運動会」の参加者は去年を上回り、五十人にのぼった
  • 日本語の森チャンネル登録者は29万人にのぼる。みんな、ありがとう。

098 〜に至る、に至って

意味:

  • 〜に到達する
  • 最終的に〜になった
  • 〜の場合は

接続: Vる・名詞+に至って

例文:

  • 皆が反省する中、彼に至っては反省の色がまるでない。
  • 彼は有名なお笑い芸人になると公言し、みんなに馬鹿にされているが、彼に至っては本気そのものだ。
  • 私が5年前脱サラし、会社を立ち上げ今に至る経緯をお話します。
  • 私たち夫婦が結婚に至るまでのエピソード。
  • 昨日の午前5時39分、彼は死に至りました。
  • 40度もの熱が一週間も続くという事態に至って、彼はやっと病院へ行く気になった。
  • 大学へほとんど行かずにっバイトばかりしていた彼は、留年という状況に至って、親に本当のことを言わざるを得なかった。
  • どこの駅でも周辺の放置自転車の数が増えているらしいが、私が住む町に至っては、道路が狭いため、いつ子供を巻き込む事故が起こってもおかしくない状態だ。
  • 地震による被害は、津波や土砂崩(どしゃくず)れなど二次災害の影響もあり次第に広範囲に広がり、ついに死者30名に至った
  • 私はたった1年でN1合格に至った

099 Aに引き換えB

意味: AとBは反対だ

接続: 普通形+に引き換え

例文:

  • 姉は頭が良くて、努力家だ。それに引き換え私はいつも家でだらだらしてしまう怠けものだ。
  • 30代に入り、周りの友達がどんどん結婚していくのに引き換え私は未だ独身だ。
  • に引き換え、弟ときたら全然勉強しないし、いつもゲームをしているし、どうしたら勉強するようになるんだろうか。
  • 去年の花火大会は最高だった。それに引き換え今年は下が多すぎるし、暑いし、最悪だ。
  • 山田さんはいつも元気なのに引き換え、佐藤さんときたらいつも元気がない。
  • みゆきさんの旦那さん、かっこよくて、優しくて、家事もしてくれるなんて羨ましい限りですよ。それに引き換え私の夫は...
  • 隣の奥さんは朝が早い旦那さんのために自分も早起きして毎日朝ごはんと弁当を作ってくれるらしいそれに引き換え、うちの妻はいつもいつも昼まで寝ている。
  • 休日は一瞬で終わってしまう。それに引き換え、平日はとても長く感じる。
  • 私の周りの友達は将来のために毎月貯金をしている。それに引き換え私は毎月給料を使い果たし貯金が一円もない。
  • 野田さんは綺麗で頭が良くてスタイルも良い。それに引き換え私は正反対だ。

100 〜にかかわる

意味: 〜のような、重大なことに関係する

接続: 名詞+にかかわる

例文:

  • この任務は命に関わるので、油断せずに常に注意しなければならない。
  • この筆記試験が大きく合否に関わります。そしてこの合格が今後の人生に大きく関わる。
  • この怪我は命に関わるほどではないので、安心してください。
  • 突然職を失うなんて、貯金がない私からすると、生死に関わる問題だ。
  • 商品の名前は、この商品の売上に関わるので、慎重に決めましょう。
  • 将来は動物に関わる仕事につきたいと思っている。
  • 幼児教育こそが国の将来に関わる重要なことだと思う。
  • 日本語を習得できるかどうかが私にとっては将来に関わる重大なことだ。
  • 病気になったが、命に関わるものではないと医者から言われて安心した。
  • 新規事業立ち上げは、会社の将来に関わる大きな決断だ。

101 〜にして

意味: 〜だから・〜でも・〜で(程度強調)

接続: 名詞+にして

例文:

  • 試験最終日にして熱が出てしまった...。解熱剤を飲んででも行くしかない。
  • 私は20歳の頃から結婚したいと言い続けてきたが、45歳にしてようやく結婚することができた。
  • N1の試験は非常に難しく、5回目にしてようやく合格することができた。
  • 彼は医者にして、歌手としても活躍するアーティストでもある。
  • レディーガガは素晴らしいアーティストにして、ハリワッド女優でもある。
  • 私の祖父は100歳にして、いまだ元気である。
  • あのマジシャンは一瞬にして千円を一万円に変えてみせた。
  • 人間60歳にして、初めて知ることもたくさんある。
  • トリプルアクセルなんて羽生結弦選手にしてようやく成し遂げる事のできる技(わざ)だ。
  • ベトナム語は本当に発音んが難しく勉強を始めて3年目にしてようやく会話ができるようになってきた。

102 〜に即(そく)して

意味: 〜従って

接続: 名詞+に即して

例文:

  • 介護は現場の実態に即して、常(つね)に現場の環境を改良していくべきだ。
  • メディアは事実に即して報道づるべきだ。何があっても嘘を放送してはならない。
  • 震災後の現状に即して、政府は支援物資をすぐに支給することを発表した。
  • サービス産業は常にニーズの変化に即していくことが重要だ。
  • これからは時代に即した教育が必要だ。
  • 今日の政治はしっかり世論に即した政策をとっていくべきだよ私は思う。
  • 高校の規則に即して髪を黒くしなればならない。
  • 信号無視やスピード違反などの交通違反は法律に即して、罰金を支払わなければならない。
  • 他の会社は知らないが、うちの会社ではうちの会社のルールに即して仕事をしてください。
  • 秘書である私は社長の意向に即して、業務を行うよう心がけております。

103 〜に耐えない

意味: 〜することに耐えられない・〜に値しない

感謝・悲しみ・同情など感情を表す名詞につくと、「我慢できないほど、〜だ」という感情を強調する表現になる。

接続: Vる・名詞+に耐えない

例文:

  • この事故現場は見るに耐えない無残さだ。
  • 隣の家の夫婦はいつも激しく口論していて、聞くに耐えない
  • 日本語の森を早く知っていればN1に合格しただろうに…。後悔に耐えない
  • N1に満点で合格することができた。これはもう感激に耐えない
  • あの人の話はいつも人の悪口ばかりで、聞くに耐えない
  • 昔仲良くしていた同級生が交通事故にあって亡くなったなんて。無念に耐えない
  • 熱心に指導をしてくださった先生のおかげで志望校に合格することができ、感謝に耐えません
  • 五度目の挑戦でようやくN1に合格することができて、感激に耐えません
  • 多くの人から結婚を祝ってもらい、喜びに耐えない
  • 学生があまりに楽しくなさそうな顔をしていて見るに耐えない

104 〜にたる、〜にたらない

意味: 〜できる、〜できない

接続: Vる・名詞+にたる

例文:

  • 彼の業績からして会社としては尊敬するに足る社員だった。
  • この話題はこんなに時間を取って議論するに足らない
  • このコーヒーはまずくて飲むに足らないから、500円も払いたくない!
  • 今回の旅行は疲れたけど、景色も綺麗だったし、美味しいものも食べたし、満足に足るものだった。
  • 彼の統率力と英語力からして、今回のチームリーダーに推薦するに足る人物だね。
  • 彼は自分が不利になろうとも嘘をつかないから信頼に足る人間だ。
  • 私の経験からして、この問題は取るに足らないよ、もっと広い視野を持ちたまえ。
  • 人生振り返ってみると、経験するに足らないことなど何もなかった。
  • この地球上に存在するに足らない生き物など、何もいない。
  • この機械を組み立てるために取るに足らない部品などネジの一つもない。

105 〜に(は)あたらない

意味: 〜の程度ではない

接続: Vる+にはあたらない

例文:

  • 今回の映画はすごいって噂だけど、必死に観に行くにあたらない
  • この講演会は全然知らない人が来るから参加するにあたらない
  • この人は最初からお金の話ばかりしているから、話すにあたらない。
  • 日ごろから挙動不審な行動してたから彼が犯人でも驚くにあたらない
  • 最近、勤務態度も得なかったから急に会社を辞めても驚くにあたらない
  • 田舎育ちの私からすると、この光景を見ても君のように感動するにあたらないよ
  • みんな三流週刊誌の情報は信頼するにあたらないよ。
  • 今回は知らないでやったことだし、許容範囲だから、非難するにあたらない
  • 私の生活に役立ちそうでもないし、考察するにあたらないですよ。
  • 世の中に音楽があふれているが、聴くにあたらないものもあるので、よく選ぼう。

106 AにもましてB

意味: A以上にB

接続: 名詞+にもまして

例文:

  • 最近は辞書にもましてネット検索が好(この)まれている。
  • 近年、以前にも増して台風が増え、それに伴って災害も激増している。
  • 自分の就職活動にもまして、父の健康状態が気になってならない。
  • 国の財政事情にもまして、我が家の家計の方がピンチを迎えている。
  • 自分の人生設計にもまして、親の老後の生活も気になるところだ。
  • 昇進や給料にも増して、自分の余暇時間を大切にする人が増えている。
  • 料理は材料にも増して、手間と技術が味を左右する。
  • 人は見た目にも増して、性格や考え方で判断すべきだ。
  • 私たちは自分達の生活の快適さにも増して、環境への配慮も必要ではないか。
  • 能力にも増して努力が人を成功へと導(みちび)くのだ。

107 ~にあって

意味: 〜に、〜で、の状況で

接続: 名詞+にあって

例文:

  • 緊急時にあって冷静に行動できる人は、助かる確率は高まる。
  • 幼少時代にあって、どんな体験をするかで、後の人生は大きく変わる。
  • 修行時代にあって、先輩から厳しく指導してもらったことは今ではいい思い出だ。
  • 何かの学習にあって、継続性と根気は不可欠なものだ。
  • 車やバイクの運転にあって、油断と判断と決断が交通安全に影響する。
  • 新しい言語の発音練習にあって舌の動きへの意識と繰り返しは重要。
  • この経済事情にあって、タバコやお酒などの嗜好品はやめるべきだ。
  • 経済成長にあって、団塊の世代は後先考えずにお金を使った。
  • 現役時代にあって体力づくりをしたおかげで引退後も健康でいられた。
  • 海外生活にあって経験したことは一生忘れられない。

108 〜に言わせれば

意味: 〜から見たら、考えたら

接続: 名詞+に言わせれば

例文:

  • 長年勤めてきた私に言わせれば、彼なんてもだひよっこだよ。
  • 今君がやろうとしていることは、社長に言わせれば、ルール違反だよ。
  • お父さんに言わせれば、あなたも可愛い息子の一人よ。
  • お母さんに言わせれば、16歳の娘はまだまだ子供で、彼と結婚なんて早すぎるわよ。
  • 姉の私に言わせれば、25歳の弟は本当に子供っぽくて、呆(あき)れるわ。
  • 祖父母に言わせれば、今の孫の世代の考え方は全く理解できない。
  • 先生に言わせれば、みんなにさせる課題は、社会に出る準備に過ぎないですよ。
  • 専門家に言わせれば、彼は表面的な知識しか持ち合わせていない。
  • 新生児に言わせれば、父親も赤の他人と思われているんだろうか。
  • 経験豊富な私から言わせれば、彼はすぐに会社を辞めるに違いない。

109 〜に他ならない

意味: 〜しかない、それ以外ない

接続: 名詞+に他ならない

例文:

  • フォーや春巻きなどのコメを使った料理はベトナムの食文化に他ならない
  • 子供のいじめもお金や怪我をさせたら犯罪に他ならない
  • 彼の話し方は変わっているが、けれの個性に他ならない
  • 毎日電話をしたり、メッセージを送ったりするが、私のことを心配するからに他ならない
  • 毎月の仕送りは当たり前ではなく、愛情の表れに他ならない
  • 先輩の厳しさは、私に対する期待に他ならない
  • 疑わしい状況でも相手の自由にさせるのは信頼の表れに他ならない
  • 試験合格は、怠けずに毎日勉強した成果に他ならない
  • 毎日口にする野菜や肉や魚は、自然の恵みに他ならない
  • この会社がここまで大きく成長したのは、皆さんの努力と支援に他なりません

110 〜かたわら

意味: 〜一方で、別に

接続: Vる・Nの+かたわら

例文:

  • 「イタリアンしまかわ」はレストランとして営業しているかたわら、夜はバーとしても営業している。
  • マイケルさんは日本人に英語を教える教師であるかたわら、週末は日本語学校で日本語を勉強している学生でもある。
  • エマワトソンは女優として活動しているかたわら、モデルとしても活動している。
  • 私は家族を養っていくために会社員として働くかたわら、夜は家で副業をしている。
  • 佐藤さんは市役所で働くかたわら、ボランティアとして外国人に日本語を教えている。
  • 彼は日本語を勉強するかたわら英語を教えて、生活費にしている。
  • 彼女はアルバイトのかたわら地下アイドルをしていたらしい。
  • IT企業で働くかたわら日本語学校に通っている。
  • マイケルジャクソンは歌手のかたわら俳優業もしていた。
  • 母は家事のかたわら着物の着付けを教えている。

111 〜ながらに、ながらの

意味: 〜の状態のまま

接続: N+ながら

例文:

  • 東日本大震災を経験した人々は涙ながらにそれぞれの恐ろしい体験を語った。
  • 音楽一家の長男として生まれた彼には生まれながらに絶対音感がある。
  • あのラーメン屋は昔ながらの作り方でスープを作っている。
  • モーツァルトは生まれながらにして音楽の天才だった。
  • ウサインボルトは生まれながらの天才ではなかったが、努力して世界最速の男という称号を勝ち取った。
  • 近所の豆腐屋の豆腐は昔ながらの製法でつくられている。
  • こんなことが思いつくなんて彼は生まれながらの天才に違いない。
  • 祖母は過去の体験を涙ながらに語った。
  • インターネットの普及で家にいながら世界中の人々と交流できるようになった。
  • 彼の悪知恵には毎回ながら感心する。

112 〜ながら(も)

意味: 〜けれども、〜のに

接続:

  • Vます・い形容詞・な形容詞・な形容詞であり・名詞・名詞であり+ながら(も)

例文:

  • 芦田愛菜という女優は「mother」というドラマで脚光を浴び、若いながらも非常に高い演技力で評価された。
  • 恋人と喧嘩をして自分が悪いとわかっていながらもプライドが邪魔をして謝ることができない。
  • 現代の歌舞伎は日本の伝統を守りながらも、常に新しいことにチャレンジをしている。
  • 山田さんは金持ちでありながらも質素な生活をしている。
  • 渋谷駅付近に建てばかりの新居は、狭いながらも駅まで徒歩1分という駅近なので、とても満足している。
  • その選手は足を負傷しながらもフルマラソンを完走した。
  • 古いながらも大事に使われていたことがわかる建物だ。
  • その作戦は失敗するとわかっていながら決行された。
  • 日本に来たばかりの頃は日本語がわからないながらも、必死に話そうとした。
  • 彼の言っていることに本当は同意したくなかったんです。でも脅してくるので、不本意ながらも同意してしまったんです。

113 〜かたがた

意味: 〜も同時にするつもりで

接続: 名詞+かたがた

例文:

  • 高校時代の同級生が入院中と聞いてお見舞いかたがた近況を話に行った。
  • 寿退社した元同僚が出産報告かたがた会社に遊びに来てくれた。
  • 結婚の報告かたがた両家の親戚へ挨拶に回った。
  • ご無沙汰のおわびかたがた近況報告に先生をお尋(たず)ねした。
  • 墓参りかたがた、久しぶりに祖父母の家を訪ねてみることにした。
  • 仕事かたがた、京都を観光する。
  • 夕涼みかたがた、鴨川(かもがわ)を散歩した。
  • 祖父の墓参りかたがた、生前語っていた祖父の思い出の地を訪ねた。
  • 本日はお礼かたがたお伺(うかが)いいたしました。
  • 先日のご報告かたがた、部下を紹介に参りました。

114 〜がてら

意味: 〜を兼ねて

接続: Vます・名詞+がてら

例文:

  • 散歩がてら、新しくオーポンしたAEONに来てみた。
  • そういえばインドに昔の友人が住んでいるから、旅行がてら会いにって見ようよ。
  • いつもは車通勤だが、医者から運動不足だと言われたので、天気が良い日は運動がてら歩くようにしている。
  • ねぇ、雨宿りがてら、喫茶店でお茶でもしない。
  • 明日東京で映画の撮影があるらしよ。過ごしといけどドライブがてらみに行ってみない?
  • 息抜きがてら、近所の公園へ紫陽花を観に行った。
  • 父は散歩がてらビアガーデンに行ったというが、ただの言い訳だ。
  • 暇つぶしがてら読んだ本がとても面白かったので、全シリーズ買ってしまった。
  • 帰省がてら建てたばかりの友達の家へ行くつもりだ。
  • 運動がてら登山を始めようかと思っている。

115 〜なり〜なり

意味: 〜でもいい、〜でもいい

接続: Vる・名詞(+助詞)+なり+Vる・名詞(+助詞)+なり

例文:

  • 暇なら、皿洗いなりゴミ出しなりしてくれない?
  • 喉が渇いて仕方がないから、ビールなりお茶なりなんでもいいから頼んでおいて。
  • 韓国語なり、英語なり何かしらの言語を勉強したいと思っている。
  • 山田君、明日来客があるから、和菓子なり洋菓子なり明日の12時までに買っておいて。
  • 黙っていないで、反対するなり賛成するなり意見を言っていただけますか。
  • おにぎりなり、パンなり食べてから学校へ行きなさい。
  • わからないならそのままにしないで、辞書で調べるなり、人に聞くなりしたほうがいいよ。
  • 何かあったら、メールなり電話なりしてくださいね。
  • 題したものではないので、人にあげるなり、捨てるなりしてください。
  • 困ったことがあったら私なり、他の従業員なりに行ってください。

116 ~とあいまって

意味: 〜と影響しあって

接続: 名詞+と相まって

例文:

  • ここのステーキは、熱々のジューシーな肉と、特製のソースが相まっていて、最高に美味しいですよ。
  • 担任の先生の指導力と学生のやる気が相まって、全員が検定に合格することができた。
  • 彼の才能は人一倍の努力と相まって、みごとに優勝という花を咲かせた。
  • 彼女の大人っぽい顔立ちと深い青の素敵なドレスが相まって、今日はより一層綺麗に見える。
  • この商品は利便性と見た目のおしゃれさが相まって、飛ぶように売れている。
  • 経験不足が相まって、なかなか就職が決まらない。
  • 宮古島の海は海の青さと砂浜の白さとが相まってとても綺麗だ。
  • あの映画は映像の美しさと音楽の素晴らしさが相まって、多くの人々を感動させる作品となっている。
  • このステーキは、肉の旨味とソースの美味しさとが相まって涙が出るくらい美味しい。
  • 少子化と高齢化とが相まって様々な問題が起きている。

117 〜始末だ

意味: 〜という悪い結果になった

接続: Vる+始末だ

例文:

  • 最近、学生は授業に集中しておらず授業中に携帯電話で話す者までいる始末だ
  • 私が仕事中にも関わらず彼女はしつこく連絡してくる始末だ
  • 彼女は日頃の無理がたたって体調を崩し会社を欠勤する始末だ
  • 今朝からの雨は止むどころか時折激しく降り出す始末だ
  • 遊ぶ金欲しさに盗みまで犯す始末だ
  • 自分のことは棚に上げて他人を非難する始末だ
  • 彼は本当にお金がないらしく、その日の食べ物にも困っている始末だ
  • 彼は、わがままで自分の思い通りにならないと暴れだす始末だ
  • 彼にお彼を貸しても返してくれるどころ「もっと貸してくれ」と言ってくる始末だ
  • ここでは安くて美味しいものが好きなだけ食べられる。そのあげくダイエットに励まなくてはならない始末だ

118 〜ずくめ

意味: 〜ばかり

接続: 名詞+ずくめ

例文:

  • 先月から働きずくむで休みがない。
  • 目の前に車が止まったと思ったら、中から黒尽くめのおどこたちが降りてきた。
  • ピーマンはビタミンCのほか免疫力を上げるβ(ベータ)カロテンも豊富で、いいこと尽くめの食材だ。
  • 彼女は何から何まで嘘尽くめの話ばかりで信用できない。
  • 希望の大学に入学するため、中学高校と勉強尽くめの毎日を送っている。
  • 正月休みは、ずっとごご馳走尽くめだったので太ってしまった。
  • この会社は規則ずくめで、がんじがらめだ。
  • 今朝から悪いこと尽くめだったので出かけるのは止めよう。
  • 田中さんは長男の大学合格、長女の結婚とおめでたいことずくめだ。
  • 彼女は恵まれていて結構尽くめの生活を送っている。

119 っぱなし

意味: ずっと同じ状態が続いている

接続: Vます+っぱなし

例文:

  • 部屋のエアコンを、つけっぱなしで出かけてしまった。
  • 暑いので窓を開けっぱなしで寝たら風邪をひいた。
  • 貴重品は車の中に置きっぱなしにしないようにね。
  • 仕事中は、ずっと立ちっぱなしだ。
  • 彼女は授業中もずっと喋りっぱなしだ。
  • 電気をつけっぱなしにしないでこまめに消してください。
  • 子供の頃から親には迷惑のかけっぱなしです。
  • 仕事中は、ずっと座りっぱなした。
  • 疲れて靴を履きっぱなしで寝てしまった。
  • 通路の真ん中に荷物がいくつも置きっぱなしになっていて迷惑だよ。

120 〜ずじまいだ

意味: 〜するつもりだったが、しなかった、できなかった。

接続: Vない+ずじまいだ

例文:

  • 結局、週末は勉強せずじまいだったよ。
  • 彼女には満足にお礼も言えずじまいで別れてしまった。
  • 2時間もまったのに彼には会えずじまいだった。
  • 週末、時間がなくてどこにもいけずじまいだった。
  • あの映画、観たかったのに観れずじまいだったよ。
  • 彼は何が言いたかったのだろう。最後まで分からずじまいだったよ。
  • 連休中にやろうと思っていたのに、とうとうやらずじまいだった。
  • 暇な時に読もうと思って買った本だったけど、読まずじまいで売ってしまった。
  • この問題は解けずじまいで何年も経っている。
  • 世間話ばかりで、肝心なことを聞かずじまいだったなあ。

121 〜まみれ

意味: 全体が〜によって、覆われている様子

接続: 名詞+まみれ

例文:

  • 彼のバイクは何年も動かしていないらしく埃まみれだったよ。
  • 久しぶりに子供と泥まみれになって遊んだ。
  • この炎天下で作業していたおかげで汗まみれだよ。
  • ギャンブル依存症の彼は当然のごとく借金まみれだ。
  • 車を修理していたから、手が油まみれだ。
  • 欲に塗れた身勝手な人は嫌いです。
  • 悪戯(いたずら)好きのネコに家中をトイレットペーパーまみれにされた。
  • 事故で血まみれの男が倒れている。
  • すごい吹雪で全身雪まみれになった。
  • 彼女はスキャンダルにまみれ、不幸な結末を迎えた。

122 〜つ〜つ

意味: 〜したり〜したり

接続: Vます+つ、Vます+つ

例文:

  • 昨日のレースは抜きつ抜かれつで、おもしろかったね。
  • 私とかのじょとは持ちつ持たれつの関係だ。
  • 旧友と再会し、差しつ差されつ朝まで楽しんだ。
  • 今夜の月は雲間から見えつ隠れつしている。
  • 芸能人の家の前を取材班が行きつ戻りつしている。
  • 姉に言うべきかどうか、家の前を行きつ戻りつ考えた。
  • 笹ふねが浮きつ沈みつ流されていく。
  • 世の中は、持ちつ持たれつ困った時はお互い様ですよ。
  • 今日は風邪気味で、体温は微熱と平熱を行きつ戻りつしている。
  • 追いつ追われつで、どちらが勝つか予想がつかない。

123 〜ては〜ては

意味: 〜したり〜したり

接続: Vて+は、Vて+は

一回でもいいが、2回言うともっと強調する。

例文:

  • 食べては寝て、寝ては食べての生活は体に良くないよ。
  • 昨日から降ってはやみ、降ってはやみの天気が続いている。
  • 聞いては消し、書いては消してやっとレポートが完成した。
  • あの主人公は死んては生き返り生き返っては死に、まるで不死身だ。
  • さっきから立っては座り座ってはたち、全く落ち着かない。
  • 登山に行ったが歩いては休み、休んでは歩きしていたので結構時間がかかってしまった。
  • 学んだことを覚えては忘れ、覚えては忘れを繰り返している。
  • 彼の本は出しては売れ出しては売れ、常にベストセラーだ。
  • 恋愛のテクニックは押しては引き、ひいては押しの駆け引きらしいよ。
  • 芸術家は満足のいく作品ができるまで作っては壊し作っては壊しを繰り返す。

124 〜られるままに

意味: 抵抗しないで、そのままに

接続: Vられる+ままに

例文:

  • 店員に勧められるままに高い服を買ったが、帰宅してから後悔している。
  • 彼は命じられるままに必死に働いた。
  • 猫が可愛いので、ねだられるままに餌を与えている。
  • ATMを携帯電話で指示されるままに操作した。
  • 彼女に誘われるままに1回だけデートした。
  • 銃を突きつけられ男に求められるままにお金を渡した。
  • 多少反発を感じながらも上司の言われるままに行動してきた。
  • 彼女は周りに流されるままに生きてきた。
  • されるままに爪の手入れをしてもらっているネコ。
  • 波に引き寄せられるままに体をあずけた。

125 ~ないまでも

意味: Aの程度でなくてもいいから、B(最低限)くらい (Aには必ずBより程度の高いものが来なければならない)

接続:

  • Vない・形容詞+までも
  • 名詞(でない)+までも

例文:

  • 最近10kgも太ってしまった。10kgとは言わないまでも、とりあえず3kgは痩せたい。
  • 今回のテストは100点とは言わないまでも85点は取りたい。
  • 予習・復習はしないまでも宿題くらいは頑張ってやりなさい。
  • 夫には、土日も働けと言わないまでも、家事の手伝いくらいはして欲しいものだ。
  • 日本語を勉強して1年になるんだから、N4に合格しないまでも、せめてN5には合格して欲しいものだ。
  • N1合格のために毎日5時間勉強しろとは言わないまでも、1時間くらいはやってほしい。
  • もうすぐ夏休みが終わってしまう。海外旅行とは言わないまでも、国内旅行くらいには行きたかった。
  • お世話になった人にはお礼の手紙は書かないまでも、電話ぐらいはするものだ。
  • 最近、徹夜はしないまでも毎日23時まで残業続きだ。
  • このホテルのサービスは最悪とは言わないまでも、とても良いものではなかった。
  • 3年後は社長になるとは言わないまでも、部長くらいに出世はしていたいものだ。

126 〜までもない

意味: 〜する必要はない・わかるから〜しなくてもいい(「なくてもいい」とり硬い言い方)

接続: Vる+までもない

例文:

  • そんなことは、教えてもらうまでもなく知っていることだ。
  • 私の友達が浮気現場を見たんだから、彼が浮気したかどうかなんて聞くまでもなくわかっている。
  • 母は隠しているようだが、私が癌で余命が短いのは言われるまでもなくわかっていた。
  • 東日本大震災にとり、多くの人が命を落としたのは説明するまでもない
  • 戦争にとり、多くの犠牲を払ったのは語るまでもない
  • 次の打ち合わせ場所は近いのでタクシーを使うまでもない
  • 念を押すまでもないことですが、明日の2時の打ち合わせよろしくお願いします。
  • この計算は簡単すぎて、電卓を使うまでもない
  • 今回のN1の試験は満点の自信があるから、合格しているかどうかなんて確認するまでもない
  • 明日は台風が来るらしいので、運動会があるかどうかは確認するまでもなく、中止になるだろう。

127 (よ)うにも〜(でき)ない

意味: 〜したいが、できない・どうにもならない

接続: Vよう+にも+Vない

例文:

  • 最近巷で人気のバッグを買おうと思ったが、財布を忘れて買おうにも買えなかった
  • 最近仕事が忙しすぎて、休もうにも休めない
  • 友達と遅い時間まで酒を飲んでいて終電がなくなったので、帰ろうにも帰れない
  • 友達誘われたBTSのコンサートに行きたかったけど、今回は仕事を休めないし、行こうにも行けないからまたの機会だな。
  • 子供の頃からずっと人と関わることが苦手で、コミュ障から抜け出そうにも抜け出せない
  • 睡眠をとうにも1時間ごとに腹痛で起きるし、悶絶して眠れない
  • 勉強しようにも弟が邪魔をしてきて、全然集中できない
  • 日本語教室に通おうにも、通学で3時間もかかるほどうちから遠いので通えない
  • この家は事故物件なので、皆嫌がって、売ろうにもなかなか売れない
  • 納期は決まっているものの、最近は悪天候続きで工事しようにもできない

128 〜欠かせない

意味: なくてはならない

接続:

  • 名詞+に欠かせない
  • 名詞+が欠かせない

例文:

  • ストレスがたまると、タバコが欠かせなくなる。
  • おせちとおもちは、日本の正月に欠かせない
  • 最近は雪が降り始め、カイロが欠かせない季節になった。
  • カルシウムは骨を作るのに欠かせないものだ。
  • ダイエットには食事制限と運動が欠かせない
  • 「料理上手」が、結婚相手に求める絶対に欠かせない条件だ。
  • 今の彼女は僕にとって欠かせない存在だ。
  • 田舎に住んでいると、電車もバスも少ないので、移動には車が欠かせない
  • 私の仕事にはパソコンとスマホが欠かせない
  • 毎日の掃除が欠かせない私は潔癖症だと思う。

129 〜てもさしつかえない

意味: 問題ない、〜てもいい・と同じ意味だが、硬い言い方

接続:

  • Vて+も差し支えない
  • 名詞・な形容詞+でも
  • い形容詞+くても

例文:

  • 手術後一ヶ月も経ったら、運動を再開しても差し支えない
  • 途中参加でも差し支えありません。ぜひ、お越しください!
  • すみません。こちらについても差し支えなければ伺いたいのですが。
  • この本をお借りしても、差し支えありませんか?
  • この後少しお時間をいただいても差し支えないでしょうか?
  • もうしわけないほどに世話をしてくれた彼は私の恩人と呼んでも差し支えない人だ。
  • もうこれは大勝利だよ言っても差し支え無さそうだ。
  • N1に合格したということは、もう日本人だと言っても差し支えない
  • 授業準備って、授業とほぼ同等と言っても差し支えないほど大拙な仕事だと思う。
  • 私のことは本当のお父さんだと思ってもらっても、差し支えない

130 〜ねばならない

意味: なければならない  する->❌しねば⭕️せねば

接続: Vない+ねばならない

例文:

  • 今年こそN1に絶対に合格せねばならない
  • 優勝できるように今よりももっと頑張らねばならない
  • 明日、江戸へ参らねばならぬのだ。
  • この試合は絶対勝たねばならない
  • 早くなんとかせねばならない
  • 昨日からの豪雨で川が氾濫しそうになっているこの事態を早急に改善せねばならない
  • 今回の事故で人一人亡くなっているという事実を重く受け止めねばならない
  • いい加減休みたいが、やらねばならないことが多い。
  • 天井からの雨漏りがひどく、どうにかせねばならない
  • N1合格のためには、もっと勉強せねばならない

131 〜てはばからない

意味: 周囲を気にしたり、遠慮したりすることがない様子

接続: Vて+はばからない

例文:

  • あの監督はいつも今シーズンは優勝するといってはばからない
  • 彼はいつも、自分がお金持ちであることを自慢してはばからない
  • 確実ではないものの、刑事はその事件と何の関係もないことを公言してはばからない
  • 監督は、この映画は必ず大ヒットすると断言してはばからない
  • 彼女は今年中に結婚する!と言ってはばからない
  • 彼は今年こそは年末ジャンボで1億円を当てると言ってはばからない
  • 彼は明日こそ、彼女に告白するんだといってはばからない
  • 失恋についてなら、私は熟知していると、公言してはばからない
  • あいつは目的のためなら、周りの人に迷惑をかけてはばからないから、みんなに嫌われている。
  • 彼女は僕に不機嫌な態度をとってはばからない

132 〜はしない

意味: 可能性はない、ありえない

接続: Vます+は・もしない

例文:

  • 痩せたいなら、一晩ぐらいご飯食べなくても死にはしないよ。
  • もう一杯ぐらい飲んでも酔いはしないと言われて飲んだが、吐いてしまった。
  • この本を読まなくても死にはしないけど、教養の一つとして読んでいるんだ。
  • そんな疑わしい目で見たって、さっきの話は他の人に話はしないよ。
  • 彼は入社1年目だから、この難しい作業をできはしない
  • 子供に理解できはしないと思ったら大間違い。子供の理解力に驚かされるときもある。
  • いくら精巧にできているとはいえ0.01mmのこの感覚はロボットにはわかりはしない
  • 隣のおじさんは頑固だから、いくら論理的に話しても聞きもしない
  • 妻は喧嘩してからというもの、一言も話してもくれない
  • たくさんメッセージしても、私に興味がないせか、見てもくれない

133 一概に〜とばかりに言えない

意味: 必ず全部が〜とは言えない

接続: 一概に+名詞・文+と(ばかり)は言えない

例文:

  • 日本人だから一概に真面目で几帳面とは言えない。色々な人がいるものだ。
  • 先生でも一概に何でも知っているとは言えない
  • 一概に男性がみんな不潔だとは言えない
  • この本はいい本だけど、一概に全ての情報が正しいとは言えない
  • 社長と呼ばれる人たちが一概にお金持ちでいい人とは言えない
  • 結婚している人たちが一概にみんなずっと幸せとは言えない。どんな家庭でも問題はあるもの。
  • 空間認知能力が低いと言われる女性だが一概に女性みんな運転が下手とは言えない
  • インターネットはかなり便利だが一概に全てが人間に有益とは言えない。むしろ害に方が多い。
  • ラーメン屋と言っても一概に全ての店が美味しいとは言えない
  • アップルのマークのある商品が一概に全て本物とは言えない。有名なメーカーほど真似される。

134 〜たためしがない

意味: 〜できたことがない

接続: Vた+ためしがない

例文:

  • この無料の天気予報は、当たった試しがない
  • 本棚にたくさん本があるけど、上の方にある本は読んだためしがない
  • 南米に友達はいるけど、まだ行った試しがない
  • この道具買っては見たものの、修理するものがかくて、また使った試しがない
  • 温厚な私は、今まで喧嘩した試しがない
  • 恋愛に奥手な私は、女の子とデートするどころか、手を繋いだ試しもない
  • 健康だけが取り柄の私は、病院に行ったためしかない
  • 色々なことを試してはみるが成功した試しがない
  • 君は会議に出席しているものの、意見を言った試しがない。やる気はあるのかね。
  • あの学生は申し込みには来たけど授業に参加したためしがない

135 〜たつもりはない

意味: 〜と思っていない、考えてない

接続: Vた+つもりはない

例文:

  • お父さんは二人の交際を認めたつもりはない
  • 言葉遣いの悪いA君と遊ぶことを許したつもりはない
  • 通販はよく利用するけど、買ったつもりがないものが届いた。返品できるかな。
  • 私は彼女を彼に紹介したつもりがないのに、二人は付き合い始めた。
  • おもちゃを子供に見せた途端、あげたつもりはないが、子供はもうまらえたものと思ってる。
  • 最近、利用したつもりがない不正請求による詐欺が横行している。
  • ポケットにスマホを入れていると、電話したつもりはないのにお母さんにかかっていた。
  • カフェラテを頼んだつもりはないのに、店員が満面の笑みでそれを持ってきて困った。
  • 満員電車の中で意図的に触ったつもりはないのに、痴漢と間違われ、腹が立った。
  • ばかにしたつもりはない。ただ注意しただけだ。

136 Aてばかりもいられない

意味: AだけでなくBもしなければならない

接続: Vて+ばかりもいられない

例文:

  • 座って話してばかりいられない。もう会議の時間だ!
  • あっ!寝てばかりいられない。もう休憩時間が終わりそうだ。仕事、仕事。
  • 今までの成功に喜んでばかりいられない。もっと高い目標を作ろう。
  • 子供と遊んでばかりいられない。主婦にはやるべきことがたくさんある。
  • (試験中)この問題に時間かけてばかりいられないな。次の問題を考えないと。
  • 友達の結婚式に参加してばかりいられない。次は自分だ。
  • このままあのチームに負けてばかりいられない。次の試合は絶対勝つぞ。
  • もう30代だから、自分の好きなことをやってばかりいられない
  • 先生に来てばかりいられない。自分で辞書を使って調べないと覚えられないな。
  • 親に頼ってばかりいられない。いい歳だから親孝行しなくちゃ。

137 〜ても(何も)始まらない

意味: 〜しても意味がない

接続: Vて+も始まらない

例文:

  • 文句を言っても始まらないよ。この会社のルールだから。
  • 色々考えても何も始まらないよ。ダイエットしたいなら、運動を始めて。
  • そんなに集めた小銭を数えても始まらないよ。早く銀行に持って行って計算してもらって。
  • 長い時間見ても始まらないよ。買うか買わないか決めましょう。
  • 言語は文法書を読んでも始まらないよ。聞いたり話したりしないと身につかないよ。
  • 私たちだけで話しても始まらない。当事者を読んで、直接話そう。
  • 彼に電話しても始まらないよ。彼は休みの日は絶対電話に出ないから。
  • ここで待っても始まらない。今出発しないと飛行機に間に合わない。
  • パンフレットを見ても始まらない。とにかくこの遊園地に行ってみよう。
  • ここでウジウジしていても何も始まらない。とにかく彼女に話しかけてみろ。

138 〜なくもない

意味: 少し〜である・ある場合は〜できる

接続:

  • Vない・い形容詞+くなく+もない
  • な形容詞・名詞+でなく+もない

例文:

  • この料理は食べなくもないけど自分からは注文しないな。
  • ビールは飲まなくもないが、毎晩飲みたいわけではない。
  • 旅行に行きたくなくもないけど、一人で行ってもつまらない。
  • つまりに行かなくもないけど、私はどうも人混みが苦手で、つい足が遠のく。
  • 彼女のことは好きでなくもないが、まだいまいち彼女の性格がわからない。
  • 伝統音楽も聞かなくもないです。たまに聞くといいですね。
  • 熱はなくもないけど、体がだるくて仕事にならないな。
  • 彼のファッションセンス、おしゃれでなくもないけど、いまいちだね。
  • 彼はヘルメットをかぶらなくはないが、かぶってない日に限って事故に遭い、大怪我をした。
  • テレビは見なくもないけど、ためになる番組は少ないから、時間の無駄だと思う。

139 〜などありはしない

意味: 絶対にない(強い否定)

接続: 名詞・Vる+などありはしない

例文:

  • あの真面目な島川先生が遅刻するなどありはしない
  • この世に「絶対」などありはしない
  • 誰よりも日本語を勉強している。私がN1落ちるなど、ありはしない
  • 言い訳ばかりの彼に、責任感などありはしないだろう。
  • 彼女は精一杯仕事をした。私に彼女を責める権利など、ありはしない
  • 背が高くて、お金持ちで、イケメンの彼氏と別れる理由など、どこにもありはしない
  • 何のために生きているんだろう...いくら探しても、答えなどありはしなかった
  • 就職に失敗して、彼女にも振られた今、希望など少しもありはしない
  • 簡単にお金を稼げる方法など、ありはしない。よし、働こう。
  • テストに名前を書き忘れてしまった私に、合格の可能性などありはしない

140 なにひとつ〜ない

意味: なにも・ひとつも・少しも〜ない

接続: なにひとつ+名詞+(助詞)+ない

例文:

  • 自分勝手で乱暴でブサイク。彼にはなにひとつ良いところがない
  • 家族と一緒に暮らすことができて、なにひとつ不満はありません
  • 「私はその事件について、なにひとつ知りません」という彼の言葉は嘘だった。
  • おじさんの私は、パソコンやインターネットについて、なにひとつ分かりません
  • 彼の言ったことに対して、なにひとつ疑いはありません
  • 新しいiPhoneは働きが早く映像も綺麗で、なにひとつ悪いところがありません
  • 私の地元は畑と田んぼばかりで、なにひとつ楽しい場所がありません
  • 彼女と言っても人の悪口ばかりで、なにひとつ面白いことがありません
  • 東京に住むとお金もかかるし、人も多いし、なにひとつメリットがありません
  • あの上司は部下に仕事を押し付けてばかりで、なにひとつ尊敬できるところがありません

141 なにも〜わけではない

意味: 全部〜とは言えない、必ず〜とは言えない

接続: Vない+わけではない

例文:

  • この町はなにもないわけではないが、特に有名なものはない。
  • その件について、なにも知らないわけではないが、怒られるのも嫌だから黙っておこう。
  • なにも食べていないわけではないがあまり食欲がなく5kgも痩せてしまった。
  • 彼は会議でなにも言わないわけではないが、はっきりと自分の意見を言わない。
  • 誕生日になにももらわなかったわけではないが、私が欲しいものはもらえなかった。
  • 新しいプロジェクトについてなにも聞いていないわけではないが、正直まだよくわからない。
  • 彼女の誕生日になにもしなかったわけではないが、プレゼントをあげなかったので怒られてしまった。
  • 年末のバーゲンでなにも買わなかったわけではないが、一番欲しかった商品は買えなかった。
  • 何となく体がだるくて、なにもしたくないわけではないが、何かをしたいとも思わない。
  • お酒が飲めない私は、居酒屋でなにも飲まないわけではないが、ジュースばかり飲んでいる。

142 〜ばきりがない

意味: それをやり始めたら、終わりがない

接続: Vば+きりがない

例文:

  • お金持ちで、イケメンで、背が高くて、優しくて、頭がいい。彼のいいところを言い出せば、きりがないよ。
  • 日本語を勉強するための教科書は種類がたくさんあって、数え出せばきりがないよ。
  • 未来のことを考えればきりがないから、もう先のことを心配するのはやめよう。
  • 大学時代の友達と昔の話を語り出せばきりがないほど、たくさん楽しい思い出がある。
  • どうしてこんなに不細工なのか...悩み出せばきりがないので、整形することにした。
  • 理想の会社の条件をあげ出せばきりがないけれど、そんないい会社に私が就職できるわけがない。
  • 美しいベトナム人女性を探し始めればきりがないほど、ベトナムの女性は綺麗な人ばかりだ。
  • 日本の「じゃがりこ」というお菓子は、本当に美味しくて食べ出せばきりがない
  • 上司への不満を言い出せばきりがないが、たくさんの部下がいるので仕事を辞めるわけにはいかない。
  • N1の難しい漢字を書き出せばきりがないが、一つずつ覚えていかなければ合格できない。

143 まんざら〜ではない、まんざらでもない

意味:

  • 必ずしもそうではない
  • 悪くはない、かなり良い。

接続:

  • まんざら+名詞+ではない
  • 〜+満更でもない
  • 満更でもない+名詞

例文:

  • 彼女は「合コンなんて行きたくない」と言っていたが、イケメンばかりでまんざらではない様子だった。
  • 明らかにお世辞だとわかったが、男性から綺麗だと言われるのは満更でもない
  • クラスで一人だけ満点だった彼は満更でもない顔をした。
  • バレンタインデーにチョコレートをもらった彼はまんざらでもない顔をしていたのに、ホワイトデーには何もお返しをしなかった。
  • みんなから可愛い、可愛い、と言われて迷惑だと言っていた彼女だが、まんざら迷惑でもなさそうだ。
  • 彼は女性ばかりの職場で仕事がしにくいといいながら、職場でチヤホヤされてまんざらでもない様子だ。
  • 恋人もいるし、彼女と付き合う気はないが、女性に告白されるのはまんざらでもない
  • 公園でおばけを見たという彼の言葉は嘘だと思ったが、彼女も同じことを言ったので、彼の発言はまんざらでもなさそうだ。
  • 東京から田舎に転勤になってしまい落ち込んでいたが、のんびりとした田舎暮らしは満更でもない
  • 頭の良い彼が私に勉強を教えて欲しいと頼んできた時は面倒臭いと思ったが、実は満更でもなかった

144 〜なくして(は)

意味: これがなければ成り立たない、大切だ!

接続: 名詞+なくして(は)

例文:

  • 値段は高いけれど、この化粧水なくしては綺麗な肌を保つことができなくなってしまった。
  • 無くしては、このプロジェクトを成功させることはできない。期待しているぞ!
  • 「努力無くして成功はない」という言葉を自分に言い聞かせてきた。
  • どれだけ一生懸命日本語を教えたとしても、学生のやる気無くしてはN1合格はありえないだろう。
  • 彼の山あり谷ありの壮絶な人生は、涙無くして聞くことはできない。
  • 皆さんの応援無くしては、優勝することはできませんでした。本当にありがとうございました!
  • 社長はいつも「社内のコミュニケーション無くしては、良い仕事はできない」と言っている。
  • 現代の若者は、もうスマホ無くしては生きていけないほど、生活の全てをスマホに頼っている。
  • 親からの仕送り無くしては、一人で生活するこのなどできない。
  • 彼の長年の努力なくしては、全国大会で優勝の座を勝ち取ることなどできなかっただろう。

145 ~なしに(は)

意味: 〜がない状態では

接続: 名詞+なしに(は)

例文:

  • 新入社員に仕事を任せたにも関わらず、彼は何の報告もなしに退社してしまった。
  • これまで借金なしに生きてきたが、この前カジノへ行って初めて借金をしてしまった。
  • 母はいつもノックなしに僕の部屋に入ってくる。全く、やめて欲しいな。
  • 片思いの彼に「おはよう」と挨拶したのに、返事もなしに教室から出て行ってしまった。
  • 部長は休みなしに毎日働いていたのでついに過労で倒れてしまった。
  • 私は何の前触れもなしに会社をやめてしまったので、会社の同僚にとても迷惑をかけてしまった。
  • なしには見ることができないほど、この映画は本当に感動的だ。
  • 社員全員の協力なしには、このプロジェクトの成功はあり得ない。みんな頑張ってくれ!
  • パソコンを使いたいけど、先生の許可なしにパソコン室に入るのは禁止なんだよね。どうしよう。
  • 漢字の勉強なしにN1の試験を受けたから、当然合格できなかった。

146 〜たら〜たで

意味: 〜の場合は、必然的に〜という結果になる・〜の場合は、当然〜するべきだ

接続:

  • Vたら+Bたで
  • い形容詞かったら+い形容詞で
  • な形容詞なら+な形容詞で
  • 名詞なら+名詞で

例文:

  • 早く結婚したいなんて言ってるけど、結婚したら結婚したで大変だよ思うよ。
  • 中古車の値段が高いのは嫌だが、安かったら安かったで不安になる。
  • 大きな庭のある家が欲しいが、あったらあったで入れが大変そうだ。
  • 冬になると夏が恋しくなるが、夏かったら暑かったで冬が恋しくなる。
  • 学校の目の前に住めば遅刻しないと思ったが、近かったら近かったで油断して遅刻する気がする。
  • 英語も話せないまま海外旅行にいたが、話せなかったら話せなっかたで意外と何とかなるものだ。
  • 息子には医大に受かって欲しいが、受かったら受かったでお金がかかって大変だ。
  • 夜中にカップラーメンが食べたくてしょうがなくなったが、食べたら食べたで罪悪感に駆られるだろう。
  • もったいなくて紙袋を捨てられずにいたが、捨てたら捨てたで特に困らないものだ。
  • 遅かったら遅かったで文句を言ってくるし、早かったら早かったで文句を言ってくるので困ったものだ。

147 ても〜きれない

意味: 〜してもたりない、もっとしたい

接続: Vて+ても+Vます+きれない

例文:

  • あの試合でのミスは悔やんでも悔やみきれない
  • あのアイドルに一目合わずに死ぬなんて、死んでも死に切れない
  • 旅行先で見知らぬ人に助けられて感謝してもきれない
  • 彼に人生をめちゃくちゃにされて憎んでも憎みきれない
  • いつの時代も政治家と金は切ってもきれない関係がある。
  • この数ヶ月間色々なことが起こりすぎて話しても話しきれない
  • 漢字は多すぎて勉強してもきれない
  • 仕事が多すぎて、やってもやりきれない
  • 自分の勘違いで友達にひどいことを言ってしまい、謝っても謝りきれない
  • 彼のことが好きすぎて、好きなところを言っても言い切れない

148 かりに〜ても

意味: もし〜しても、状況でも(変わらないと思っている)

接続: 仮に+Vて+ても (既に起きたことには使えない)

例文:

  • 仮に彼女ができても、すぐ振られるだろう。
  • 仮にプロポーズしても、断られるだろう。
  • 仮にお金があっても、あの性格では恋人ができないと思うけどね。
  • 仮に海外に行ったとしても、成功しないだろう。
  • 仮に失敗したとしても、死にはしない。
  • 仮に宝くじが当たったとしても、仕事を辞めるつもりはない。
  • 仮に長い休みがあっても彼は働くだろう。
  • 仮に時間があっても勉強しないといけないけどね。
  • 仮に恋人ができたとしても、結婚する気はない。
  • 仮にN1に合格しても、日本語の勉強はし続けようと思っている。

149 AてでもB

意味: Aがどうであっても・どんな方法でも、絶対Bする

接続: Vて+でも

例文:

  • どんな手を使ってでも、あのアイドルに会いたい。
  • 友達とのBBQに無理をしてでもいけばよかった。
  • 隣国同士の紛争を何としてでも阻止しなければいけない。
  • アイドルの卒業コンサートにあらゆる仕事をキャンセルしてでも行きたい。
  • 明日は大事なプレゼンがあるので這ってでも会社に行く。
  • 長時間並んででもタピオカミルクティーが飲みたい。
  • 彼は人を騙してでも、金儲けをしたいようだ。
  • 借金してでも、ブランドのバッグが買いたい。
  • 自分の命を犠牲にしてでも、子供を守りたい。
  • 仕事を後回しにしてでも、あのアイドルの握手会に行きたい。

150 たところで

意味: どうせ・たとえ〜ても(ダメ・意味がない・無駄と思う)

接続: Vた+ところで

例文:

  • 人を騙しながら金儲けしたところで、決して幸せになれないだろう。
  • そんなに怒ったところで、問題が解決するわけじゃない。
  • 歯医者の予約をしていたけど、今から急いで行ったところで、予約の時間には間に合わないだろう。
  • あの人は人を見下しながら仕事をしているので、偉くなったところで、誰も部下がついてこないだろう。
  • この問題は上司に話したところで、解決することはないだろう。
  • あと2時間で試験なんだから、今から勉強したところで、何も変わらないよ。
  • これだけひどくなってしまったら薬を飲んだところで、すぐには良くならないだろう。
  • 自分の今までの行いを後悔したところで、祖母はもう戻ってこない。
  • 徹夜したいが、眠すぎるのでコーヒーを飲んだところで、すぐに寝てしまうだろう。
  • 恋人がいると言っていたし、メッセージを送ったところで、きっと返事は返ってこないだろう。

151 〜ばこそ

意味: 〜という理由だから(理由を言う文型の中でも一番強い)

接続:

  • Vば+ばこそ
  • い形容詞+けれ+ばこそ
  • な形容詞・名詞+であれ+ばこそ

例文:

  • 先生が厳しく叱るのは学生を思えばこそだ。
  • 内面が美しければこそ、外見も美しく見えるものだ。
  • 好きであればこそ、別れることにした。
  • 責任者であればこそ、誠意を持った対応が必要だ。
  • そんな冗談が言えるのは、生きていればこそ言えることだよ。
  • 失敗があればこその成功である。
  • 可愛い子供であればこそ、甘やかすことなく育てたいものである。
  • 努力すればこそ、将来の夢に近づけるのである。
  • このラーメンがこんなに美味しく感じられるのはスープがおいしければこそである。
  • 心身ともに健康であればこそ、美味しく飲食できるのだ。

152 AとあればB

意味: AならBだ、仕方ない(〜のため、頼み一緒に使うことが多い)

接続: 名詞・な形容詞+とあれば

例文:

  • 彼は彼女のためとあればどんなことでもする。
  • 基本的にタクシーには乗らないが、誰かが料金を払ってくれるとあれば話は別である。
  • アカデミー賞を受賞した監督の作品とあれば必見だ。
  • 面倒な仕事だが、取締役の命令とあれば仕方がない。
  • あまり犬は好きではないが、犬を飼いたいと言う娘からのお願いとあれば仕方がない。
  • 一円でも安く買えるとあれば、遠くの店でもする男だ。
  • 父は仕事とあれば、たとえ休日だとしても職場へ駆けつける。
  • あいつは金の為とあれば、何でもする男だ。
  • 海外での一人暮らしとあれば、不自由なことも多いだろう。
  • 甲子園に出られるとあれば、必死に練習する。